ルイス・バラガン邸

メキシコ・シティのルイス・バラガン邸のツアーに行きました。
ツアーといっても、日本人のガイドさんと現地運転手さんに
我々夫婦ふたり。

ルイス・バラガン(1902-2004)はメキシコの建築家で、
大きなモニュメント(サテリテ・タワー Torres Satelite)も
作っておられますが、
自身が40年間住んだ住宅(2004年世界文化遺産登録)と
友人のヒラルディ邸、自費で設計した修道院が有名。

バラガン邸は見学時間が指定なので、ガイドさんが
時間調節をしながら上手に周囲のポイントを
回ってくださいました。

さすが『メキシコ観光』。

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修道院近くの公園で(バラガン無関係)


バラガンの設計した家も、
修道院(Capilla en Tlalpan トラルバンの礼拝堂)も、
原則白い壁。
要所の壁が淡い黄色やオレンジ色に塗ってあり、
光が反射して思わぬ色の影をつくります。

”家”というと、私などはつい間取りや
使い勝手ばかり考えてしまいます。

でも、
「春分の日の朝の1時間だけ、十字架の影が
ここにピンクに映ります。」
などど修道女さまから言われると・・・。

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”トラルバンの礼拝堂”のパンフレット


建物の存在する緯度・経度、気候。光と風。
室内の空間と外とのつながり。
さまざまな要素を考慮して、まるで数学の問題を解くように
設計されたような建物でした。

バラガン自身がとても熱心なキリスト教信者。
だから、建物に『信仰・いのり』といった要素まで
加味されていました。

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修道院(気がつかない)

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バラガン邸(いたって普通)

ただ不思議なのは、
「シティでバラガン邸見学に行ったよ~。」
と言っても、メキシコの人たちは
「誰それ?」だったこと。

日本人の私には説得力大のgood place だったんですけど・・・。







by Taseirap | 2013-12-11 18:15 | メキシコシティ | Comments(0)

メキシコと日本の暮らし


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