小数点の位置

大家さん、大工さん、お世話になりました。
おかげさまで、一番熱いシャワーを使えます。
ご近所さん、運転手さん、守衛さん、お店の店員さん。
毎日たくさんの人にお世話になって暮らしています。

外国で暮らすと、自分にとっては結構大事なことなのに、
意外とその国の人は気にしない事項があります。

メキシコの場合、まずは”時間の感覚”。

これは、メキシコに来る前に
『異文化を知る英会話』なる講座で習ったのですが、
時間の感覚には、
Monochronic Time (モノクロニック タイム)と
Polychronic Time(ポリクロニック タイム)の
2種類あるそうです。

日本とアメリカ、北欧はモノクロニックの方で
一時に単数のの物事を処理し、
課題遂行時間厳守を重視する。

それに対して、中東とラテンアメリカ、地中海は
スケジュールの概念がなく、
複数の物事を同時進行させ、
人間関係を重視する。

メキシコの人は、少々時間に遅れても
謝罪もなければ注意もありません。
「ノー プロブレム。」
にもならない。
まさに、ポリクロニック タイム。

「自動車が突然動かなくなった。」
のかもしれないし、
「お母さんが病院に連れていけといった。」
のかもしれない。
「こどもの学校から呼び出しがあった。」
のかもしれないし、
「前の仕事が長引いた。」
のかもしれない。

無限に理由が考えられるせいか、
遅刻は小数点以下の問題。
ゼロではないにしても、認識するほどのことではないようです。


そのくせ、
Glorieta(グロリエッタ/ランナバウト/ロータリー)
での合流にはとても厳しい。

道路には、グロリエッタという
円状の部分があちこちにあります。
信号によるで管理ではなく、
直線道路の途中に円形の道路を入れて、
ぐるぐると回りながら、方向転換や進路変更を
スムーズにする方法です。

そこに入るときには、ものすごく遠慮しないといけません。
日本で合流する時の感覚で、
距離があるから大丈夫とスッと合流したりすると
プップーと非難の嵐です。

ここは、小数点以上。

でも、ウインカーを出さずに車線変更しても
クラクションは鳴らされません。

ここは、小数点以下。


と、考えていくと
『どこに小数点があるのか』が
国の違い、民族の違いなのかもしれません。

いちいち「それは正しい、正しくない」と、
ジャッジする必要はないし、
それはまた 余計なお世話ともいえます。

でも、万国共通の小数点の位置がある分野もあるでしょう。

「自分がされて嫌なことは、人にはしません。」
と、よく子供を叱りましたが、
かなり正解に近いような気がします。







Commented at 2014-05-02 16:47 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2014-05-03 00:31
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ティラミス at 2014-05-03 07:23 x
非公開コメントにしていたため、コメが読めなくって・・・
Commented by Taseirap at 2014-05-03 09:22
風薫る5月。ご実家に帰省される方も多いことでしょう。
忙しいとたまにしか会えないので、どうぞ仲良くなさってくださいませ。
メキシコの家族仲良しですよ。楽しそうにご飯食べたり、赤ちゃん泣いたらミネラル水でミルク作ったりしていた。
冷たくても良いの?
赤ちゃんも気にしないみたいだったわ。。
Commented by Taseirap at 2014-05-03 09:37
あ、すみませんρ(・・、)
非公開コメントの件、えーもしかしてわたしの個人的返事は読めないのですか?
ありゃりゃorz
どうすれば良いのでしょう?

例によって、たいしたことはないのですが、まあそうでしたか~。ビックリ。教えてくださってありがとうございました。
by Taseirap | 2014-05-02 06:05 | 日々の暮らし | Comments(5)

メキシコと日本の暮らし


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