Tea's room あっと Japan

メキシコと日本の暮らし
こどもの日に思う
今日は子どもの日ですね。
子どもたちの健やかな成長を願ってお祝いをする日。

メキシコには、”こどもの日”は特にはないみたいですが、
1月6日の三賢人の日に、玩具をプレゼントされるみたいです。
(でも、これはクリスマスのプレゼントになるかしら?)

日々のびのびと暮らし、可愛いがられている様子を横目に見ていると
毎日が子どもの日みたいなものです。


メキシコの子供たちは、大人の言うことをちゃんと聞くように家庭で厳しく躾けられています。
少し意外でしょう?
公共マナーにはあまりうるさくないので、家でもゆるいのかと思っていましたが、
特に『マードレ(ママ)』の言うことは絶対です。

学校の先生の言うことにもよく従います。
なぜなら、ママが
「先生の言うことを聞きなさい。」
というから。

マードレ強し!


メキシコの公立の小学校・中学校は前半と後半の二部制だそうです。
生徒の人数が多く、対して先生の人数が少ないから、そうなったみたいです。

後半のクラスは、午後2時から9時位まで。
夜遅く、近所の公立中学校に親御さんのお迎えの車が行列しています。


メキシコの公立学校では、英語は教えません。

昨年の12月に、メキシコの日本人ガイドさんが
「今度、メキシコの公立でも”バイリンガル教育”をするようになるんですよ。」
と、言われたので
「あらー、じゃあついに英語をならうんですか?」
と聞いたら
「いいえ。各地方の昔から伝わる”方言”と言いますか、
 ”地方の言語”を学習するそうです。」

それは大変すばらしいことです。
日本で言えば、古典ですね。古語、方言学です。
ことばは民族の心の文化遺産です。


でも、子どもたちの将来のことを思えば、『英語』はお金になります。
アメリカはすぐ隣の国です。外国企業も多数メキシコに進出しています。
英語ができることが、即 雇用につながります。

メキシコのお金持ちが通う私学では、小学校から英語とスペイン語の半分半分で授業をしています。
小さい時から、バイリンガル教育で、発音も良いです。

こどもに差がつく一方・・・。


ここで、『愚民政策』という問題に行き着きます。

国家社会を形成するときに、知恵、金、縁故のある支配者層と
それらを持たない被支配者層に分かれ、ある意味安定した階級社会をつくる。


日本は戦後、教育に力を入れ、良質な市民を育成し、
また同時に個人の努力で階級の下剋上を ある程度可能にしました。
『ヨイトマケの唄』の世界ですね。

ベトナムでは、何百年も前から
『食べられなくても文字を学ばせよ』
と、いわれているそうです。

いま”チャイナプラスワン”で、中国以外のどこか生産拠点はないか
と世界の企業は探しています。
発展途上国では、国民の教育の質が国の将来の発展につながります。
先進国でも、こどもの教育を怠れば 先の下落は避けられないでしょう。


条件的には恵まれている日本の若者ですが、
自分の状況に適当に満足して、努力を怠り
知らず知らずのうちに
親世代以下の階級にスライド下落しているように思えます。
(うちの子も含めて。親としてかなり危機感を持っています。)


メキシコの公立に子どもを通わせているご近所さんから
「うちのこどもの教育は、どうしたら良いと思うか?」
と聞かれたので
「いままで通りで良いと思うよ。ただ、英語も勉強した方が良いよ。」
と言ったら
「うん。そう思って 学校の後で塾に行ってる。」
ご近所さんは、生活に余裕があり知識もあるから、こどもの将来を考えることができる。

メキシコの、日々の暮らしに精いっぱいのご家庭ではどうでしょう?

路地のサッカーや安くて美味しいトルティージャ。
生活の楽しみはあります。
家や近所にたくさんこどもがいて、夜遅くまで仲良く遊ぶ。
祖父母や友人と祭日ごとに集い、楽しいパーティー。
精神的に豊かで幸せな毎日。


でも、もしも家族が病気になったら
十分な治療はできるでしょうか?
こども達は、将来の夢や希望を
経済的な理由であきらめずにすむでしょうか?
同じことは、日本でもいえます。

これから日本でも、貧しい家庭が増えていくでしょう。
日本は、戦後 国全体が貧しい時代からみんなで努力して、
”一億総中流”と言われるようになりました。
でも、その時代はすでに終わりました。
これからは、個人の差が家庭の差に、地域の差にと広がっていくでしょう。

世界中どこを探しても、働かないで生活できるところはありません。
働かないでも暮らせるのは、自分のために働いてくれている人がいるからです。


近くの線路わきで南米のどこかの国から来たらしい男性が
信号待ちの車にお金をねだっていました。
見れば、まだ少年です。
真っ黒に埃で汚れて、リュック一つ背負って、道端に立って
彼はひとりで生きています。


世界の子供たちが幸せな大人になれますように。
こどもの日に思うことはそれだけです。









by Taseirap | 2014-05-05 01:37 | こどもたち | Comments(2)
Commented by ティラミス at 2014-05-05 08:56 x
この年になると、小さな子供たちを見るとわが子がその齢だったころを重ねてみるようになりました。私はまったくいい母親ではなかったと言われます。

いろんな境遇で生きてる子供たち。何がその子にとって幸福なのかは他人には計り知れませんが、ただ一つ言えることは、その境遇がいかなるものでも子供たちは素直に受け入れて生きています。たまたま生まれた家庭が裕福で、ご両親の愛情を一身に受け、教育も好きなことも十分にさせてもらい、それゆえに日本を引っ張る人材に成長された方々。ぜひとも、自分の才能に慢心せず、ご自分の境遇の「たまたま」に感謝して、社会の弱者(リュック背負って道端に立っている彼のような)の味方になっていただきたい。それを忘れなければ、政治屋にはならないと思うのです。

特殊な境遇で生きてきたわが主人を見てると、実感することでありました。
Commented by Taseirap at 2014-05-05 12:18
あなた様がまったく良い母親でないなら、私なんて自動的に最低最悪の母親になってしまいますわ(。>д<)
それでは辛いので、お互いに上方修正しませんか?
私たちなかなかできた親ですよ!

子どものときって、簡単に絶望するけれど、朝にはまた復活してヤル気になったりしますよね。
自己再生能力が高い。
私も年はとっても心はフレッシュでいたいな。
お手本になる先輩もたくさんいるしね。

きっと、ご主人様もそのひとりですね。

自分の家族やできれば回りの人にも優しくしてあげようね。

とかいって、晩御飯パパが作らせたけど...。
生まれ変わりたい!
ぐうたらはもういやなのよー。
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