Tea's room あっと Japan


メキシコと日本の暮らし
by Taseirap
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シリアを想う

皆さまは、シリアに知人はおられますか?
私は一人います。

国立大に留学生で来ておられた男性です。
仕事関係で交流がありました。

さわやかで優しいお兄さんでした。

「シリアってどんな国ですか?」
と聞いたら (以下、全て日本語の会話)

「治安の良い国です。
 綺麗で史跡もたくさんあります。
 中東の方は独裁政権が多いけれど、シリアはわりと賢い人が
 政権を握っているから、安定しています。
 旅行に来てください。案内します。」

「どうして日本語科に入ったの?」

「シリアでトップの○○大学の工学部に願書出して、試験を受けたけれど、
 合格通知は文学部の日本語科できました。」

「えー、提出先を間違えちゃった?」

「絶対ない。
 たぶん、政権の子弟が入りたかったから、ぼくを動かした。」

「そんなことしたらダメじゃない!」

「うーん、でもそれはたまにある。
 ぼくのお父さんは新聞記者で前に普通の記事を書いたのに、
 政権批判だと言われた。
 それ以来たぶんずっとチェックされている。」

平穏時でそれですか?

日本で地震がおきたときには、すぐにボランティアで東北に
かけつけていました。
(本当は大学の許可がいるのに内緒で…。ちょっぴりおおらか)

シリアの騒動の初めは、よく覚えていませんが、彼が言うには

「小さい子どもが事故で亡くなって、捜査が曖昧だったから
 抗議のデモが起きた。
 それに対して、警察が乱暴で怪我人が出た。
 またそれに対してデモが起きたみたい。」

その次に会った時には、少しずつ火が大きくなる頃

「だんだん大変になってきた。
 ぼくの友だちもデモに参加して撃たれて死んだって。
 お母さんが昨日電話で言った。
 落ち着くまでしばらく帰ってくるな、って。
 兄が隣の国で医者をしている。
 だから、そこまで帰ろうかな。」

「お金はあるの?」
聞けば、翻訳のアルバイトで私たちよりはるかにリッチ。

「ずっと日本にいれば?」
「でも、家族や友人が気になる。」



今ごろ、どこでどうしておられるのでしょう?

イスラム教の国々にはイスラム教の教えとやり方がある。
でも、お話すると普通の日本のお兄さんと変わりません。
日本語は2年で覚えた秀才です。

ひとつのことをきっかけに、あれよあれよという間に豊かな国が崩壊してゆく。
どんなにおそろしいことか。

ニュースを聞くたびに、心配しています。


by Taseirap | 2015-06-26 07:30 | 日本からの便り | Comments(0)
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