しまなみ海道 どの島に何があるの?

しまなみ海道で、方向音痴の私が一番困ったのが、
『どの島になにがあるの?』

全長約70キロメートルの海の道。
島から島へと行きながら、下りる島を間違えて、
哀しくUターンしちゃったわよ。

同じような間違いをしたのか、高速道路上で、
片側1車線の対面通行なのに
Uターンしている軽トラ爺さんもいたわ。
そうか、その手があったか・・・。
いえ、そうではなくて。
しちゃダメでしょう おじいちゃん!
ものすごく危ないですよ。
「ちょっとデコボコしとるが、ワシなら乗り越えられる。」
だから、乗り越えちゃダメ~。それ、
『こっちには来ちゃいけんよ!』
っていう凸凹よ。
おーい、家族~。
ご家族はどこ~?
おたくのじいちゃんがヤバいですよ~。

さて、気を取り直して。
実際の話、長らく広島県民ですが、
瀬戸田町と言われても
とっさには分からない。

「(町名ではなく)島の名前は何ですか?」
そもそも、しまなみ海道は、
広島県(尾道市)と愛媛県(今治市)が
橋でつながっているでしょう?
それなのに、両県の観光PRのホームページを見ても、
県境でプツッと切れたりしてる。
切っちゃダメでしょう!
観光はボーダーレスで頼みますよ。
地元県民の常識は、他県民の非常識よ。
(いや、地元県民だけど・・・。)

ということで、復讐 復習を。


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しまなみ海道を尾道から始めると、まずは
尾道から、向島(むかいしま)ね。
広島県尾道市向島町です。

大林監督の映画が好きな人は、
100円で渡る船に、乗ったりされますね。
桟橋のところから渡し船が出ています。
うちの子も、小さい時に
「わたる~。わたる~。」
と言ってきかず、乗りました。
渡った先には造船所があるだけで、
また100円かけて帰ってきました。
ものの何分かです。
すぐです。
帰りの船上のとぼけた顔は、今も忘れられません。

『マルゴサイダー』という地サイダーを飲みに
いらっしゃる方もおられます。
住田製パン所の『ネジパン』も、ご一緒に。
島のチョコレート工場も、あるそうです。

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詳しくは ↓を






尾道まで旅して来たけれど、
しまなみ海道を渡るほどは時間がない。
そんな時は、向島にお茶しにいらしてもよろしいかと…。

お時間がゆるせば、
向島には『向島洋らんセンター』もあります。
お花が好きな人は 季節に買いに行かれますね。
『国立公園 高見山』標高283m
山頂から瀬戸内海を一望。四国山地も見えます。
『岩屋山』は、尾道大橋の横。
巨岩が点在し、尾道市街を一望できます。

お次は、因島(いんのしま)
広島県尾道市因島町。
歌手の『ポルノグラフティ』さんの生家もあって、
ファンの人が行かれるみたいですね。
『因島フラワーセンター』『因島水軍城』もあります。

むかし瀬戸内海には村上水軍という海賊がいました。
瀬戸の海は小島が多いので、島影に隠れていて
輸送船が来たらサーッと潮の流れに乗ってやって来る。
そして、強奪して去るという・・・。

日本の覇権の歴史において、本州(陸地)の平定とともに、
海の民との協力関係づくりというのが、
なかなかの難問だったそうです。

村上水軍に関する施設としては、
広島・因島には『因島水軍城』、
愛媛県今治市の大島に、『村上水軍博物館』があります。
"パイレーツ・オブ・瀬戸内海”に興味のある方は、ぜひどうぞ。

また、因島には『万田酵素』の工場もあります。
見学もできるそうです。

さて、因島の次は生口島(いくちじま)
広島県尾道市瀬戸田町です。
この島は見どころがいっぱい。
"西の日光”といわれる『耕三寺(こうさんじ)』
シルクロードの巨匠、洋画家『平山郁夫美術館』(出身地)。
『瀬戸田サンセットビーチ』など。

レモンの島としても有名で、尾道の友人が
「"尾道レモン”って言われて大人気なんだけど、
良いのかしら?
なんだか、瀬戸田の人に悪くって。」
と、つぶやいていました。
いまは広島県がレモンの生産量日本一だそうで、
かんきつ類の栽培がさかんです。
瀬戸の島を走ると、おだやかな陽を浴びて、山のあちこちで
緑の葉陰から黄色の果実が見えます。
太陽の光をぎゅっと丸めたようなビタミンCのパワー。
疲れた心と身体にジュワっと染みますよ。

広島の生口島から次は愛媛県大三島(おおみしま)。
その間にある『多々羅大橋』
この橋は、自転車で渡ると最高のようです。
(少しだけサイクリングしたい、という方は、
ここだけ走られたら良いみたいですよ。)
大三島側の『多々羅しまなみ公園』の見晴らしは最高。
"サイクリストの聖地”だそうですよ。

大三島には、昨日ご紹介した『大山祗神社』
『多田羅温泉』
入浴施設『マーレ・グラッシア大三島』は、
500円で入れます。
塩水風呂です。
(タオルなどは別料金)

人気の『お食事処 大漁』や、
料理旅館『富士見園』も『旅館さわき』も
大三島にあります。




次の島、伯方島(はかたじま)は、
愛媛県今治市。
♪は・か・た・のしおー♪で有名。

塩アイスやしお大福も売っています。
サイクリングの途中で、ほっと一息なさっても良いですね。
もちろん、道の駅では塩も買えます。



その次の島、大島(おおしま)は、愛媛県今治市。
人気のいけす料理・海の宿『千年松』




目の前が海水浴場で、宿泊もできます。
日帰りでお昼を食べに行く人も多いそうです。

先述の『村上水軍博物館』や、
5月~6月がbestの『よしうみバラ公園』も、
大島にあります。
夕日が絶景なのは、大島の『亀老山』
『亀老山展望台』(標高307.8m)からの瀬戸内海は
"しまなみのベスト夕景”だそうです。

そして、最後の橋を渡れば、今治(いまばり)へ到着。
『サンライズ糸山』は、サイクリングセンターであり、
ホテルとしても人気。
日本三大潮流の来島海峡を一望できるロケーションは
素晴らしいそうです。
しまなみ海道を今治側からスタートされる場合は、
ここを起点とする人が多いそうです。
子どもさんとサイクリングされるときは、
途中の島で1泊して、しまなみ走破をされるそうです。

最後「~だそうです。」ばかりになってしまいました。
すみません。
だって、サイクリングしたことないし、
愛媛県側の島は、あまり知らないのです。

行政による線引きが、微妙に見えない壁に
なっている気がします。
テレビのニュースも線引きされていますものね。
でも、その辺をうまいことボーダーレスにして協力し合った方が、
コスト減にもなりそうです。
(実際、島嶼部への電力供給など、
広島県と愛媛県は協力し合っています。)

古くは、お上の線引きをものともせず、島民同士交流したり、
海賊がウロウロした瀬戸の海。
潮の流れが決まっている『時計仕掛けの海
潮待ちの港など、隠れた見所もありますよ。




✳ ↓の『しまなみ海道』のタグに関連記事が載っています。



by Taseirap | 2015-11-25 07:30 | Hiroshima | Comments(0)

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