Tea's room あっと Japan

メキシコと日本の暮らし
講演会に行きましたよ
広島、初雪です。
山にうっすらと白いベールがおりているので、夜半からでしょう。
ずっと
「今年はいつまでも暖かい。」
と言われていましたが、ついに冬が来ましたか・・・。


お友達のご厚意で講演会に行ってきました。

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フェニックスホールにて

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となりの平和資料館は足回りを工事中(?)


演題は『学び続ける力』。

いくつになっても、学びたいことができたときが始めるとき。
知的好奇心は精神の若さ。
こどもや孫に勉強させたい人は、
「勉強しろ。」
と言葉でいうのではなく、自分がする姿を見せなさい。

長男が中1の時、担任の先生に
「どうしたら家庭で学習する子になるでしょうか?」
とお尋ねしたら
「勉強を教えるのではなく、勉強することの大切さを教えてください。」
と仰ってくださったのを思い出しました。

ところで、池上彰さん。
上の演題に関することを述べられたのは最後の10分くらい。
その前は、勝手にタイトルをつけさせていただくなら
”情報伝達技術の発達(メディア)と歴史”。

もちろん、とても面白かったです。
詳しく話すと、何日もかかるので、周辺のことを

Q.「ヨーロッパEUへのアフリカや中東からの難民が、この夏以降激増した。」
は、よくニュースで伝えられるけれど、なぜこの夏が契機になったのか?

A.スマートフォンが100%普及したから。

Q.電池の消耗が激しいスマートフォン、難民たちは充電はどうしているのか?
A.沿線地域の住民が、ボランティアでスマホの充電ステーションを作ってあげている。

Q.電話の通信料は?
A.プリペイド式で払っている。

ニュースのそばの伝わらないニュースがとても面白く、
視聴者の側は、文章の行間を読むように
ニュースの側面なり裏側なりを察する力もいるかもしれないと思いました。

現在、東京工大で講義を持っておられる池上さん。
初年度は、260名の定員に900名を超える申し込みがあったそうですが、
単位認定の合格点60点に満たない学生をD判定にしたら4割も落っこちちゃって
年々希望学生が減少したそうです。

理系の学生は、どちらかというと国語が苦手で
実験結果(真実)を端的に表現する訓練ばかりをしているので、
有象無象の魑魅魍魎が跳梁跋扈しているような現代社会から、
これだ!というルールを見つけ出し、
他人が納得するように説明するのは、大変難しいことでしょう。

同じく理系のうちの息子なら
「説明するのはムズいです。ムリぽ。ギブ。」
かな?
ことばの貧困さに母は泣いております。
ラインの返事は、既読スルーか「わかった。」

試験の解答が
「とてもよくわかった。」じゃ、D判定ですよね。


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雨の広島

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街はクリスマスです









池上さんの講演会の心に残ったあれこれ

池上さんは、現在一年間に15回くらい、海外取材にいらっしゃるそうです。
歴訪した国は73か国!
でも、イモトアヤコさんは80か国以上なので負けたそうです(笑)

1950年長野に生まれ、慶應大学の経済学部からNHKの記者に。
広島の呉にもおられたそうです。

”情報伝達技術の発展が、歴史を変えた”というお話は・・・

15C、グーテンベルクが『活版印刷』を発明して、宗教改革がおこる。

教会による免罪符(現在は贖宥状と、世界史の教科書には記載)に対する
ルターの反対意見が、印刷された文章で広まり世間から支持される。

また、聖書が各国の言葉で翻訳され、印刷され、出版。
『あれ?教会の聖職者の話と違うことをイエス様は言ってるゾ。』
「神父様の話は、なんか変じゃないか?」
となり、聖書の原点にかえる運動が起こる。

電波』による放送、ラジオ放送が始まる。

当時、日本でラジオを持っていた人は50人。
「そんな少人数の人のために税金を使うのはどうか?」という観点から
”受信料”を負担してもらうことになる。
ところが、中国と戦争が起こり、戦況や肉親の安否を知りたい人が増え
ラジオが急速に普及する。

テレビ

テレビを一番初めに効果的に使った政治家は、J.F.ケネディ。
テレビ映りを事前に調べ、当時の画面の粗い白黒テレビでは
”濃紺のスーツ、白いワイシャツ、赤いネクタイ”が、一番映えることを発見。
これが、いわゆる”パワースーツ”となる。
また、メークなしの普通の顔で出ると病気のように顔色が映るので、ドーランを塗る。

対して、対立候補は夏の公開討論会ということを考慮し、さわやかな印象を
与えるためグレーのスーツを着用。

グレーのスーツでテレビに登場すると、輪郭はボケボケ。
暑さで汗だくだく。
若いケネディは、ドーランのおかげで顔から汗が出ず、テレビを見ている人には
実際に討論では旗色が悪かったにもかかわらず、
ケネディの方が、強くパワフルに見えて 勝利する。

実際、同じ討論をラジオで聞いていた人には、目からの情報がなかったため、
内容的には対立候補が有利だという判定になっていた。

余談だが、
現在、中国では常務委員会(7人)がトップであるが、彼らも同様のパワースーツを着用。
習近平もその一人だが、彼は青いネクタイが好み。
不文律である赤いネクタイを着用しなくても、周囲から叩かれないことでも、
彼の中国における強大な権力が分かる。


また、アメリカに置いては逆にテレビの利用の失敗例もある。
ベトナム戦争の報道がその例。
報道の自由の名のもと、マスコミの報道の規制をしなかったら
リアルな戦争がお茶の間に届いてしまい、反戦運動につながってしまった。

以降、アメリカは湾岸戦争、イラク戦争の報道では
死体の映像を映さないということを徹底する。
テレビで放送するのは、ピンポイント攻撃の成功例の映像のみにして
当然ある誤爆や民間人への被害映像は、決して放送しない。


衛星放送』電波が国境を超える

テレビ放送による誤解ということでは、ベルリンの壁の崩壊もその一例。

当時の東ドイツでは、外国へ出るには旅行許可証が必要だったが、
その審査が遅く厳しかった。
それを、多少融通することになって、それを東ドイツの国営放送で発表した。

ところが、その発表をした人がその仕事に就いたばかりで慣れておらず
「許可証は誰に対して出ますか?」との記者質問に
「全員。(正しくは規制緩和)」
「いちからですか?」
「いまからすぐ。(正しくは指定期日後)」
と、答えてしまう。(事実上の旅行自由化)

でも、当時東ドイツの人は”国営放送は嘘ばかり”とあまり見ていなかったので、
すぐには何の動きも無かった。

ところが、西ドイツのテレビ放送で、
”東ドイツでは自由に外国へ行けるようになったらしい。”
と、放送。
東ドイツの人は、西ドイツの放送ばかりを見ていたので、
「これは本当だ!」
と、ベルリンの壁に殺到。あまりの人数に国境警備隊はなすすべもなし。
かくして、ベルリンの壁の崩壊となる。
(1989年11月9日)

インターネット』の普及 
世界が情報化社会に。
ネットの世界はボーダーレス。

スマートフォン』の普及 
他国の情報がすぐに入り、民族の移動が起きる。

「私たちはいま21世紀のアラブ民族の大移動を見ているのかもしれません。」
「色々な問題のあるISですが、テロリスト以外でも800万人の人が今なお住んでいます。
 『フランスとイギリスによって、シリアとイラクに勝手に分断された』
 と、考える民にとっては、元々の状態に戻るだけです。」

「トルコは、”かつてのオスマン帝国の栄光よ、再び”と願い、
 ロシアは”ソ連と衛星国がわが領土範囲。支配下”と願い、
 中国は”明の時代が我が国の正式な範囲。もちろん南シナ海はわが領海。
 周辺はわが属国”。
 あらゆる国が、自分の国土をもっと広げたいと願っています。」

池上さんの分析は鋭く、考えさせられます。


歴史をどこまでもさかのぼって、正当性を自己主張し、
実行支配することで領土拡大を願う。
『歴史をさかのぼるという理論』の正当性に『???』は感じないのでしょうか?
(感じていては、行動できませんよね。)

日本人の考え方は、世界でもきわめて独特だと言われています。
が、
世界平和のためには武士道(負けたらごちゃごちゃいうな)&
積極的平和主義(戦争しても悲しいし、地球が汚れるばっかりで良いことないよ)&
仏教・神道(神様がいっぱいでも良いじゃないか)
を広める必要があるかも。

池上さんは
「テロを防ぐには、バランスのとれた教育が必要。」
「子どもへの財産は、教育。」
とも言われていました。

こどもが未来なのですよね。





by Taseirap | 2015-11-27 07:30 | Comments(2)
Commented by ティラミス at 2015-11-27 18:40 x
アップありがとうございます。

池上さんは話術に長けておられて引き込まれますよね。いろんな方と対談をされていて、図書館で借りて読んでいますが、世界情勢の裏側が見えて、まるで自分の知識のように子供たちにひけらかしています。

どこの大学も人気講師は引っ張りだこですね。

子どもというのはやはり親の姿を見ているようです。だから、親以上にはけっしてならない。ごもっともでございます。
山田太一さんの子育ての著書もなかなかうなずけます。
「親にできることはほんのわずかである」みたいですよ。

日本の親はパーフェクトを求めすぎ。
ほんと、そうかもしれないですね。プラス脅迫観念で子育てをひどく辛いものにしているのかもしれないです。私はもう過ぎてしまいましたが、今からでも遅くないそうです。子供たちとゲラゲラ笑えるように日々過ごそうと思いました。

どうぞ、ゆっくり休まれてくださいませ。
Commented by Taseirap at 2015-11-27 20:45
ありがとうございます。

朝から偏頭痛で今日は寝て暮らしました。
先日は主人も腹痛で休みました。
寝不足もあるのでしょうが、風邪もあるのでしょう。
病院に行くほどではないのですが、なんとなくすっきりしませんよ。

池上さんのお話は面白いのですが、内容がありすぎて簡潔にまとめきれません。
せめて、1/5くらいでもお伝えできていたら良いのですが。

我が家には聞いてくれる子どもがいないので、ブログに書き込んだりしております。
みなさまにはご迷惑かも知れませんが、本人はごきげんです。

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