祖母の教え

昔から
『年寄り子は三もん安い』
と言われますが、我が家はむかし 祖母(父方・厳しい方)と
同居で、そのうえ曾祖母までいました。

三文どころか、六文も安いこどもです。

祖母から習ったことは
「世間で恥ずかしいことをしてはいけません。 
○○家の△君は手癖が悪く、村のよろず屋でお菓子を盗んだのよ 。
「△君て知らない。いま何歳?」
「今年で30。」

村社会のオソロシさ。
そろそろ忘れてあげて。

祖母は曾祖母に働く事を禁止されたらしい。
「嫁を働かせるとは、ふうが悪い。」

大正生まれの祖母は働きたかったそうで、
「女性もドンドン仕事をした方が良いね。」

学校から帰ったら、脱いだ制服はハンガーにかけるように。
寝る前は「おやすみなさいませ。」と、手をついて家族に挨拶。

お布団のシーツ。
昔は直に布団に縫い付けていたので、祖母が縫うそばで、押さえる(?)。
毛糸を丸めるときに、手を広げてもつ。

トランプはバクチ。したらダメ。百人一首ならよい。」
弟妹、誰もとれない。

いまでは全く 無意味な レトロなことばかり。

毎日一緒にいたから、もっとまともなことを教えられたはずだけど、
孫はきれいに忘れた。



もう一人の祖母(母方・良くいえばポジティブ)からは、
結婚するときに

「あのお人はそんなことは無いとは思うけれど、
もしもいっぺんでも叩かれたら、すぐ帰りよし。
いっぺん叩く人は、百ぺん叩くよって。」

「こどもがいてたら、連れて帰りよし。
こどもは宝やさかい。」

「嫁ぐ前から『帰れ、帰れ。』言ったらだめ。」
と、母に叱られていました。

「お婆ちゃん。叩かれたら帰るとして、浮気とか博打は?」
「さあー。どうやろな。」

叱られないように 急にとぼける 世渡りの抜群に上手い祖母。
明治の生まれ。


曾祖母の想い出は少ししかないけれど、
弟と喧嘩してハンガーストライキをしていたら
そっとやって来て
「かいぐり、かいぐり。」と言いながら
私のお腹をグーでぐりぐりして笑わせる。

泣いていた私が笑ったら、
「♪泣いたからすが もう笑(わろ)うた♪」
と、唄う。
それから、手を引いて食卓まで連れていってくれた。

身体は弱っているものの最高権力者の曾祖母。
その後押しだから、大いばりで食べる。
ありがとう、ひいおばあちゃん。


でも、私が仏壇に隠したお年玉が無くなったとき、
「仏さまが使っちゃったんじゃのう。」
と、言ったのも この曾祖母。















by Taseirap | 2016-04-15 07:30 | こどもたち | Comments(0)

メキシコと日本の暮らし


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