若者の憂うつと挑戦

春うらら。
桜の便りにほっこりしております。

街で新大学生、新社会人風の人を見かけると、
つい我が子と重なり、心で
「しっかりやるんだよ~。」
と、叫んでおります。


さて、数少ない息子の友人・知人。
そのなかで、去年新卒就職した人が6人ほど、
一年未満で転職したそうです。
転職先の方が希望に近く、お給料も良いそうです。

「一年もたたずに、辞めた。」
と、聞くと少し驚きますが、
「勝ちの転職。」
と、聞くと
『はぁ。そういう事もあるんだ。
というか、昔もあったわ!』

嫌だな。過去をすっかり忘れている。

若さは武器ですから、より良い物を求めるのは
早い方が良い、のかも知れません。

息子は、
「考えたら、転職したやつは、みんな一人暮らしだった。」
とも言いました。

一人暮らしだから、新生活の諸々も
働く苦しさを増長したのか?
あるいは、親の干渉がないから、
心の自由のままに行動できたのか?

親の応援の重さが 良いのか、悪いのか。

なんだか難しいです。

昔から『五月病』と言われ、
新人のプレッシャーや幻滅や疲れた感はありました。
が、現代の若者は、疲れたまま慣れていかないで、
アクティブに 次のステージを探すようです。

そして、簡単には、探して移れない人もいます。
大学の6年生の息子の友人。
その彼は、お育ちの良い人で、難関大学に所属していますが、
大学にはほとんど行けていません。
どうも、本当に学びたかった事と、大学の内容に
ズレがあったみたいです。

「とりあえず、そこを卒業してから、次の大学へ行ったら?」
と、親御さんは応援されていて、
あまり切羽詰まってはいないみたいです。

同じ状況になり、退学させた親御さんも何人か知っています。
こちらは、少し いえ、かなり切迫感があり、
危機感を持って対応されました。

ご子息くん達は、大学を中退後、
資格者めざして働いておられます。
もともとの地頭が かなり良くて、
少し厳しい環境の方が燃えるみたいです。

でも、
「ほうらね。だから、甘やかさず、厳しくしないとダメでしょ。」
とは、私には言えません。
子どもの個体差は大きいので、正解は個別だと思います。

人間は誰もがみんな、幸せになってほしいと
お母さんが生んだ子ども。
お母さんの前に、神様が与えてくださった命です。
だから、自分の人生を大事にしてほしいです。
ストレスに潰されないように、自分を守ろうね。

・・・そうは言っても。

実際の話として、
壁にぶち当たる度に辞めていたら、
キャリアにはならないですよね。
年齢が高くなれば、転職先もありません。

我が子が悩んだら、どうアドバイスするべきか?
知恵がない親で、困ります。

若者には、
「3年働いたら、地元に帰りたいな。」
という考え方もあるそうです。
『就活リベンジ』の意味合いもあるらしい。
(会社側は、3年で捨てられないように工夫がいりますね。)

彼らには、
『結婚して家庭を新構築する計画』
もあるそうで、
家庭を持って、子育てするなら、
親の協力が年収200万分の価値があるみたい。

確かに、近くの親は、
無料の子育て支援&週末レストラン かも知れません。
(親しきなかにも礼儀あり。
私は、一方的な利用関係は嫌ですけれど。)

『親世代の考えに、子ども世代が合わせる』
のではなく、
『子ども世代の実情に、親世代が合わせる』時代
になりつつある。

実際、色々悩む親世代も多く、相談して頂いても、
私に答えはなく。
むしろ 聞きたいくらい。
ふがいなさを申し訳なく思います。


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ノエル(西条)のフランボワーズ





by Taseirap | 2017-04-06 07:30 | こどもたち | Comments(0)

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