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メキシコのバニラ

『メキシコ文化を学ぶ会』で、
いただいたお菓子に感動して
先にそちらの方をご紹介してしまいました。

ソチール先生も、私の食いつきが
お勉強面よりもはるかに本気だったので
『あら?この人・・・?』
と、呆れられたかも知れません(笑)

(でも、先生はとても包容力がある人なので、
大丈夫でしょう。)


この前は、メキシコのバニラについてのお話でした。

バニラって、メキシコ発祥だそうです。
ご存知でしたか?

ベラクルスに住んでいたTotonacs(トトナカ族・トトナコ族)は、
鳥人としても有名です。
Mexico Cityの人類学博物館に行けば、
高い塔からフライングする勇姿が見られます。

彼らは52回くるくる回って地面に着地しますが、
この52という数字には
大きな意味があるそうです。

また、彼らはバニラをチョコレートのラテに入れて、
ハーブとして飲用。

宗教的行事にも、薬用としても利用していたそうです。

1500年代に、
スペインからエルナン・コルテスがメキシコにやって来て、
時の皇帝Moctezumaに面会した時に、
初めて飲んだのが ”Xocohotl(ショコホテ)"。

チョコレートとバニラをベースにした飲み物だったそうです。
(チョコレートもメキシコ原産と言われています。)

その美味しさに驚愕したコルテスは、スペインに持ち帰り
王族や貴族に飲ませます。

初めて飲んだバニラ入りチョコレート・ドリンク。
もぅびっくり!
「 なにこれー? きゃぁ♡ 」
って感じでしょうか?

もともとそんなに大量には収穫できないバニラなので、
遠い欧州ではどれだけ高価になることやら。

「こんなに良いものが採れる国なら、植民地にして大儲けしたい。」
スペインの王様 ギラリ(悪い顔)
と、なっちゃったわけですね。

同じころ日本にも手をのばして、彼ら来ているわけですが、
そのころの日本は、戦国時代。

戦国バサラーが、必死にストラグルしていたので、
「え? お前も参加する気か? 斬る!」
・・・的な恐怖があったことでしょう。

『なんだか まずいところに来ちゃったよ。おいおい。』

食べ物は、生魚を筆頭に全体に質素。
一見、さほどの美味も特産物もなし。

『この島はとても危険。しばらく距離を取って、と。』

ある意味、正しい判断。

(それでも残り、布教を行うイエズス会の宣教師たちの心は強いですね。)

メキシコは、優しくもてなしてあげたのかな?

やっぱ、お客さんには
世にも不味いものを食べさせて、
ビビらせて
『こんなところに二度と来るか!』
と、思わせないとダメですね。
(いつか宇宙人が来たらそうしましょうね。)

アステカ王国の第9代皇帝 Moctezuma:
モクテスマ2世(在位1502年ー1520年)は、
グルメだったのではないでしょうか?

おそらくは、坊ちゃん育ち。
「きみ、こんなの食べたことある?美味しいんだぜ~。」

朝ごはんには30~40品を並べて食べていたおひと。
その中には、とれたての海の幸もあったそうです。

海からメキシコシティまでは、約400㎞あります。

皇帝が、朝ごはん用にどうやって魚をゲットしたかというと、
海からシティまでの道沿いに、足の速い人を置いて、
駅伝方式で運んだそうです。

皇帝には、魚だけでなく情報も送られ、
当時としては大変な早耳王だったことでしょう。

こうしてみると、足の速い人が重宝された時代は、
かなり長かったはずです。
馬や車による輸送手段が確立されるまでは、人力頼みでしょう。

他の有効な輸送がある現代でも、オリンピアの頃からの
俊足、長距離俊足、跳躍力、
砲丸投げ、速く泳ぐなど。
人類の速さ、強さへの憧れは脈々と続いていますね。


推測ですが、メキシコにはおそらくあんまり馬が
いなかったのではないでしょうか?
ジャングルにピューマはいても。
(あの子たち、家畜になってくれそうもない。)

乾燥した今よりも、温暖で緑も多く、
水もふんだんにあったはずです。
のびやかで幸せな暮らしだった気がします。
(位が上の人たちは)


さて、バニラの話ですが
欧州本土でも栽培しようと、プランターで持ち帰り挑戦されます。
が、どうもうまくいきません。

葉は茂り花は咲きますが、実がなりません。
「実が要るのにな~ ( ̄▽ ̄;) 」

じつは、バニラが結実するには
”Melipona Bee”の力が必要でした。

メキシコでだけ生息するハリナシバチといわれる
この小さい蜂が、
こっそり受粉の手伝いをしていたのです。

バニラの花は半日から1日くらいしか咲きませんし、
『結実までは18か月かかる』
とも言われています。

気の遠くなるような努力と失敗が、
1837年フランス人による人工受粉が成功するまで
続きました。

そして、今では世界中でおいしいバニラが
食べれるようになりましたとさ。
おしまい。


ほらね、ちゃんと勉強もしてますよ。
これを英語とスペイン語で習いましたよ。
良い記念です。
(あらら、もはや思い出か?)





by Taseirap | 2015-03-31 07:30 | メキシコ基礎知識 | Comments(0)
サラマンカのソチール先生の
『メキシコ文化を学ぶ会』で、
出していただいたお菓子。

とってもおいしい♡


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パランケタ Palanqueta
20ペソ(160円)


よくみかけるメキシコの伝統的なお菓子なのですが、
こちらのは砂糖ではなく、アガペーシロップを使用。

甘すぎず、ナッツの力を感じるお味。
(中央のはゴマかけ)

どこやらの州で作っているらしく、とても自然なおいしさ。


「どこで買われましたか?」
「近くのお菓子屋さんですよ。」

ということで、寄り道してみました。

お店の名前は
『Pasteleria Sissy(パステレリア シシィ)』。

サラマンカの街角にある、小さいお店。

街中のためか、扉は頑丈な鉄の格子がはめてありました。
チャイムを鳴らそうとしたら、お店の人が出て来られました。

お店には、ケーキやクッキー、アガペーシロップ(70ペソ)。
そして、あった!
パランケタ!

必要な数を言ったら、奥から在庫を出してこられました。


メキシコのお菓子は、いろいろあって
伝統的なお菓子に、日本のとよく似た
薄い麩菓子のようなものもあります。

その中に、色々なジャムを挟んであったり・・・。
頼りない甘さとパサパサな口どけが癖になる味。

他にも、新しいものでは
グアナファトのミイラあめ。

それから、レモン&チレ味のヌガーやら、
同じくチレ&レモンのポテトチップスやら・・・。

チュッパチャップスのような飴で、
芯の部分がガムだとか・・・。


コカコーラは、本物の砂糖使用。
美味しくないわけがない。

エナジードリンク『モンスター』は1缶473mlです。
(私でさえ、半分飲んだ時には昼寝ができません。)


メキシコに来られた人が
「わたし、だんだん元気になってきた気がします。」

その理由はメキシコの青い空と太陽。

そして
ふだんの生活にひそむ”カロリー”でしょうか?




☆『Pasteleria Sissy』(パステレリア シシィ)
  Lázaro Cárdenas 701
  36700 Salamanca Centro,GTO


by Taseirap | 2015-03-30 07:30 | おいしいもの | Comments(2)
「ビジャスの丘の上にオーガニック食品のお店があるよ。」
「丘の上のマンション近くのグロリエッタ(ロータリー)の
ところだよ。」

ーとは、聞いていたのですがなかなか行く機会がなく・・・。
だって~、メキシコでオーガニック?

まゆ つば。 まゆ つば。?

でも、ビジャスの丘からの農場の風景がふと見たくなり、
ドライブがてらお出かけしてみましたよ。


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オルガニ-K(?)6043”A"は、住所だね


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隣はコカコーラのお店
(向こうにマンションも見えます)


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意外としっかりとオーガニック食品&自然派せっけんほか



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牛乳、卵、バター、パン、紅茶



日本でいうと、『クロワッサンの店』と『生協』を足して2で割ったみたい。
冷凍庫に牛肉と鶏肉があり、もちろんオーガニック。

男性が車を止めて、パパっと鳥胸肉だけ買って帰られました。
(意外とオーガニックも市民権あるのかも。)

わたしも、ハマイカ茶、冷凍のハンバーグ、
パン(サンミゲルから)を買いました。
お値段は安くはありません。
(でも、日本食のことを想えば安いかも?)

玉子もありました。
バターや蜂蜜も。
チーズも。

あんな玉子は生まれて初めて見ました。
大きさはめちゃくちゃ不ぞろい。
まだらな模様入り(汚れ?)のもあって。
でも、勢いのある(?)ピンクっぽい玉子でした。


買った物のお味は、すごくおいしい!
日本のオーガニック食品の味と同じです。

(オーガニックって、世界中同じ味なのかな?
次の興味が湧く。)

わざわざサンミゲルまでパンを買いに行かなくても、
もうこちらで買えますね。

助かる~。


*このお店の前をひたすら進むと、TECの前の道に出ます。

つまり、TECの前の坂道を上り、次のグロリエッタで左側の道へ、
あとはひたすら前進すると
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このグロリエッタの周りにお店があります



☆ ORGANI-K
en Paseo Mirador del Valle #6043
Local "A" Villas de Irapuato,en Contraesquina
del templo Santa Margarita

F:organi-k irapuato
tel:623 08 85


*レオンにも2軒くらい同様の『オルガニコ』はあります。
 が、経営者は違うそうです。











by Taseirap | 2015-03-29 07:30 | イラプアト | Comments(0)

支払い締切は守ろう!

先日、夜仕事から帰ったご近所さんが
「ちょっといいですか~。うち、停電してるんです。」
「えー、本当?隣は?」
「ついてます。」

主人が見に行ってみても、電気のメーターには異常なし。
(停止してはいるけれど…。)

通訳さんを通して、電気の会社に聞いてもらうと

「お金が入っていないから、ラインをカットした。」

「いいえ、銀行のインターネットバンキングで送金しました。」

「でも、こちらでは入金が確認できなかったから、
電気は止めた。
明日にでも、会社まで来て、CD の機械で入金してくれ。
そのときは、電気料金と電力復帰の手数料とで、
請求金額の2倍を入金してくれ。」

「でも、銀行では払ったのに。」
「それは、お宅と銀行の問題。
うちは入金があるまでこのままです。」

ま、そうやね。

一晩ろうそくですごし、翌日調べると
インターネットバンキングの開始日の関係で
未送金だったことが判明。

あらら、電力会社と銀行のせいではなかった(笑)


今回の事で、
『電気は支払が3日遅れると止められる』事が判明。

止められた本人も、
「メキシコなのに対応が素早い!あはは。」
と、ややのんき。

すると、主人が
「いや。家の電話料金も速いよ。
オクソに払いに行けなかったら、
やっぱりすぐに切られて、
ネットが繋がらなくなった。」

貧乏自慢だか、不幸自慢だか、何かが始まる。

やがて、一番可哀想だった人の話になって
「聞いた話だけど、ある人は引っ越したばかりの家が停電。
『うちだけ停電。変だな~。』
とブレイカーを見に行ったら、
メーターもなかったそうだ。
前の入居者が使用料を長く滞納していたらしい。
その人は当分暗いなかで暮らして、
ついに、もうめんどくさいからって、お金も払った(笑)」


そうしてみれば、Skyテレビはおっとりさんね。
未納2ヶ月でやっと切るんだもの。

でも、"入金されました"と画面に表示されるのも、ひと月くらい後だけれど…。


ところで、
ライフラインって、そんなにすぐに切って良いもの?

予想通り、復旧は入金からまる1日半かかった。







by Taseirap | 2015-03-28 07:30 | 海外赴任の苦労 | Comments(0)

ホワイトオニキス

以前ご紹介したイラプアトの『石屋さん』に、
また行ってきました。

『La Nueva Era de Piedra(石の新時代)』です。

ホワイトオニキスが人気です。
1個25ペソの天使がどうにも可愛くて、つい

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いっぱい買っちゃた♡


ホワイトオニキスといっても、
もともとオニキスの石自体は、
クロやら白やら混じったもの。

白い部分だけ取り出して加工したのが
ホワイトオニキスらしい。

オニキスの効果としては、
周囲から送られる邪念、邪心、
悪意などのマイナスエネルギーを祓い、
持っている人の緊張を和らげ、
心身を落ち着かせる働きがある

まさに、
「トランキーロ、トランキーロ(冷静に、冷静に)。」

古代インドやペルシャでも、
魔よけの石として使われたそうで、
めのう(アゲート)の仲間だそうです。


ところで、ふと疑問なんだけど、
自分の邪気はどうなるのかしら?

外から入らないということは、
中からも出せないでしょう?

自家中毒とかにならないのかな?

そもそも他人から邪気を受けるほどの
才能も美貌もない。

むしろ心配なのは呪い返し?

・・・なんて考えだすから、この世界が苦手なのかも?


パワーなんとかが、リアルに効くのなら
こどもが受験の時にめちゃくちゃジャラジャラつけさせたのになぁ(笑)

「ぼく、思いっきりメンタル弱いです。」
を証明して歩く受験生。

ある意味、周囲を威嚇しまくりですね。
(ナイスな作戦?)

ま、今回はただ単に可愛いので、
買っちゃってます。

姪っ子など、若い女の子へのお土産にします。

若い時は心身が発達中なので、
バランスが悪くて普通ですが、
『少しでも気休めになれば良いなあ』と。

老婆心です。


あと、こちら。


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ブレスレット


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ペーパーウェイト



ハートのペーパーウェイトは、
手に持って身体をマッサージしても良い。
(お店の人談)

また、
私のように”トランキーロ踊り” をして遊んでも良い。
(とは言われない)

微妙な重さが思い切り放り投げたくもなりますが、
これは石を持った人の本能でしょう。

もっとうすい石もあり、
川で石切り(水切り)をしたら
10連発くらい軽くいきそうな感じでした。

石へのアプローチが8歳で止まってしまっています。



☆『La Nueva Era de Piedra(ラ・ヌエバ・エラ・デ・ピエドラ)』
 boulevard Villas de Irapuato 2841 local "E"
 Ejido San José,Irapuato,GTO
 tel:462 6230 940
 www.lanuevaeradepiedra.com


by Taseirap | 2015-03-27 07:30 | イラプアト | Comments(0)
”ラゴス・デ・モレノは、巡礼が来るくらいの有名な教会がある”
と、聞いていたので
『これは、ぜひ参らねば・・・。』

ホテルで地図をもらい、話を聞くと
どうも、有名な教会は一つではないらしい。

「2月ならここ、8月はここ。グアダルーペの日は…。」
う、これは分からない。

とりあえず、行ってみましょう と車で走ることに。

セントロは坂の上や坂の下や、結構アップダウンのある感じ。
一軒一軒の小売店が活気があって、楽しい街並み。
生活感があり、こどもが多く、人が多い。

レオンに距離的には、とても近いけれど、雰囲気はかなり違う。
時代にして30年くらい時差があるのではないかしら?

でも、凄く好きな感じ。
気取らない、まさにメキシコ。ありのままの暮らしです。

往来で目が合ってギョッとされるのも、レオンやグアナファトなど
いわゆる観光地と少し違うところ(笑)


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有名な教会ってここかな~?

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ヨーロッパじゃないよね?



路駐もいっぱい。
公営の駐車場もいっぱい。
ゆっくり散策はできませんでしたが、車中からたっぷり見ました。
楽しいところがたくさんありそう♡

川沿いの道路など、石畳で愛車がドコドコいいます。

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趣きのある橋ですね



セントロも大きすぎず、小さすぎず。
魅力的です。






by Taseirap | 2015-03-26 07:30 | ラゴス・デ・モレノ | Comments(2)

テマスカルってなに?

さて、お待ちかね(?)。
メキシコ・テマスカル体験です。

テマスカル(Temazcal)とは、
Wikipediaによると
主としてアドベ(下記参照)で作られた
メキシコインディアンの蒸し風呂小屋。
スウェット・ロッジともよばれる。

ドーム状のロッジの中で、焼き石の周りに座る。

焼き石に水をかけて水蒸気を発生させ、
リラックス効果やデトックス効果を得る。

名称はナワ語からくる。


ふーむ。

以前、グアナファトでいらしたことのある人が
「めちゃくちゃディープな体験でした。
とても一言では言えません。」
と、言われていたので、気持ちおっかなびっくりです。

今回の旅で、人さまにはあれほど言いながら、
実は水着を持って来ませんでした。

『まだ寒いし、時間ないし、泳ぐわけないし。』

でも、ラゴス・デ・モレノはイラプアトより
暖かくて、日中泳げます。
(イラプアトでも、とっくに子供たちは泳いでいます。)

時間だからと呼びに来てくれたスパのお姉さんに
「水着が無い。普段着で良い?」
と言ったら、
「下着の上に、バスローブで良い。
足元はスリッパはいて。」
と、言われそうしました。

・・・少し恥ずかしい。

でも、ま、いいかっ!
グアナファト組は、確か紙パンツ一丁だったはず・・・。
(違ったっけ?)
ホテルの部屋で支度して、トボトボと歩いて行きます。

白い民族衣装のようなワンピースを着た
優しそうな女性と若い衆が、
かまどの側で待っています。

ラベンダーなどの野草の花束を渡され、それぞれが手に持ち、
まずは東西南北の神様と、空の神様と大地の神様に
祈りを捧げて始まります。

テマスカルの女性のスペイン語はよく分かりませんが、
単語が少し分かるのと、心というか、”気”で
話してこられるので、何となく伝わるものがあります。

スリッパを脱いで、レンガの竈の中にさあどうぞ。


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みなさま、ご一緒に


女性は地面に座り、私たちは椅子状の周囲に座ります。
「あなたは、ここ。」
と、指定されて座ったところは
後々分かりましたが、煙と熱が凄いところでした。

私に毒素がいっぱいありそうな気がしたのでしょうか?
(ありますよ。)

主人は
「気持ちよかった。」
と言っていましたので、快適な所だったようです。

人間が入るメインの竈の向かいに、炭を熾すかまどもあります。

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こちらで炭をおこします


私たちの席の前、全体の中央あたりに炭を入れるところがあって、
お兄さんが まずはかんかんと熾った大量の炭を
何往復もして運び入れます。
そして、バケツ2~3杯分の水。
最後に、扉部分に外から分厚いカーペットを掛け、室内真っ暗。

女性が何やら草をくべます。
煙がもくもく。
むかしは、コカの葉などを燃やして、トリップというのでしょうか?
現実からものすごく離れて、先祖の霊と語らったり、
自然界のあまたの神々と霊的な交信をしたりしたそうです。

現在は、そのような植物は使えませんので、
身体によい薬効のあるものを火で燃やしています。

そして、女性は手にした太鼓をトントンとたたきます。

これは、お母さんの心音で、私たちが
胎内で初めて聴いた音だそうです。

かまどの中の熱さと水と太鼓の音は、
女性の子宮の中と同じ状態だそうで、
テマスカルは、
『母体回帰の儀式』
とも言われています。

また、
人生を赤ちゃんからやり直してふたたび生まれる
『再生する儀式』
でもあるそうです。

女性が歌うような祈りを捧げ、私たちに
ついて同じように歌えと言います。
太鼓とともに真言宗のお経のような歌は、
スペイン語の意味は分かりませんが、
意外とついて行けます(笑)

主人は結構ノリノリです。
わたしもがんばりますが、煙がなぜか
私の方にばかり来てむせます。

こほこほ むせながら、歌います。

室内温度は急激に上昇。
顔に熱波が来ます。
熱い!

やにわに、
女性がパシャ―パシャ―と水を掛けはじめ
『お。こりゃ助かった。』
ーかと思いきや、
熱いミストが室内を回ります。
顔や体から、汗だか水蒸気だかが ポタポタ落ちます。

歌は10番くらいまで続き、静かになったら
外のお兄さんがカーペットを開けてくれました。

新鮮な空気が室内に入る。
ーかと思えば
目の前は蒸気で真っ白。なにも見えない・・・。
ホントに白一色。

やっと目もなれ、見たら痩せたお兄さん、
なぜかまたせっせと炭をくべている。
水の入ったバケツも大量に運び入れる。

中にいる私よりもいっぱい汗をかいて
『なぜに貴方がデトックス?』
と、声をかけたくなる。

女性が
「エスタ・ビエン?(大丈夫?)」
「はい。」
「では次は マス・カリエンテ(もっと熱い)!」

ひょえ~。

熱修行。熱霧修行。

ふたたび、室内は真っ暗になり熱さはマックス。
ドンドンドンドン。太鼓の音も大きくなります。

女性の祈りはヒートアッップ。
私達も必死で聴き取り、ついて唱える・・・。
歌が終わる。

「祈りを一人ずつ言いましょう。」
(と、言われた気がする。)

まずは女性から。
「家族や友人の健康と、幸せと、仕事(?)をお願いします。」
ー的なことを言われた(ような気がする)。
わたしたちも、意識もうろう3歩前ながら日本語でお願いする。

どれくらい時間が流れたのか、
熱々のくたくたになったころ、
無事終了。

外に出たら、すっかり夕暮れ。
風が吹いて、まあ気持ち良いこと。

胃腸に良いという紫色のお水をいただき、
にこやかに会話。

夕焼けの空を見上げて、女性が
「見て。私はこの時間が一番好きなのよ。」

テマスカル後の空は、メキシコブルーにピンクの茜雲が混ざって、
それはそれは美しいこと。

近くでキジが鳴いて、応えて馬もいなないていました。




*アドベ(Adobe)
砂、砂質粘土と藁または他の有機素材で作った天然建材。(日干し煉瓦)


by Taseirap | 2015-03-25 07:36 | ラゴス・デ・モレノ | Comments(2)
『アシエンダ・セプルベダ』は、
ラゴス・デ・モレノのセントロから
北にあります。

レオンから高速でラゴス・デ・モレノ
街に向かい、町を外れたら

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幅の狭い対面通行の道を行けば、
右手に看板発見

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ゲート脇のインターホンで名前を言って、
開けてもらいます

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レセプシオン方向へひたすら走る


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♪この道は~、あとで馬で行く。
ああ、そうだね~え。
アルファルファの草が生えてた ♪



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レセプション棟がみえました



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クラシックなアシエンダは陰翳礼讃

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各部屋の前には、いすとテーブル
お茶を飲みながら中庭を眺める


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もちろん、泳いでいます

メキシコでは、水着と歯ブラシは
旅のマスト・アイテム



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思いっきり育ったね~

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馬もシカもいます うふふ

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クジャクや鶏も多数

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池でボートを漕いだら
アヒルや鴨もいた

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子猫も


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あちこちにジャグジー
(ランタン完備だから夜も入れる)


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でも、とりあえずはBARでセルベッサ

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ワカモレがおつまみ


こちらのホテルのお食事は
ふつうにおいしいです。

この言い方は傲慢な感じで、
あまり好きではありませんが、
ほかに表現の仕方がなくて・・・。

”お腹には危険かもしれないけれど、
メキシコでしか味わえない美味”
とか、
”かなり慣れないとおいしいと
感じられないおいしさ”
とか、
”メキシコで和食を求める人なら、
おいしいと感じるおいしさ”
とか、
”お腹にこない安心感だけが、
おいしさの要素である味”。

メキシコのお料理に対しては、
いくらでも表現はあります。

が、こちらのお味は

”メキシコのネイティブの人なら、
辛さやコクが足りないと
思うだろうけれど
外国人でも、喜んで食べて
おいしいと感じられるメキシカン”。

ということで、
”ふつうのおいしさ”
と定義させてください。

”もっとおいしいものを、
どんなに危険でもチャレンジしたい”
派には、
少し肩すかしかも知れません。


肩をすかされるのと、
腹を下されるの、

どっち取る?















by Taseirap | 2015-03-24 07:30 | ラゴス・デ・モレノ | Comments(4)
日常に倦み、逃避行。
・・・と言っても、遠くに行く時間はない。

そこで、ブログへのコメントで教えていただいたレオンの向こう(ざっくり)の
ラゴス・デ・モレノという町の
『Hacienda Sepúlveda(アシエンダ・セプルベダ)』へ、
一泊旅行に出かけました。

http://www.haciendasepulveda.com.mx/es.html

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クジャクが歩いているよ。非日常キター!


ここは、アシエンダという名前の通り、荘園(農場)だったところ。
1684年にメインハウスが建てられました。
最初のオーナーの名前が、Don Juan de Sepúlveda。
(さぞかし、ドンファンだったのでしょう。セプルベダも、言いにくい。)

280haの農場と20haのホテルとして、2001年から開業しているそうです。
プールはもちろん、サッカー、ビリヤード、乗馬、ゴルフ練習、
マウンテンバイク、釣り、などなど。
ものすごくたくさんのアクティビティ。
そして、有名なのはスパ。
(どこやらの知事の奥様もヘリで飛んでこられる?)

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静かな空間


そして、テマスカル(メキシコ版サウナ 祈り付き)もあります。

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こちらがテマスカルの施設



チェックインは13時。
インターネットでホテルの予約をして、室料45%オフだったものの、
近所にこれといって食事できるお店もなく、
こちらのホテルで2食付にしてもらい2人で1364ペソ(IVA税込)。

ネットに出ていた部屋は、限定されていたので、選べない。
だから、直接ホテルに電話などで依頼した方が、良いかもしれません。

私は、下記のロマンチック・パケットのコースに憧れていました。

Paquete Romántico

2 días 1 noche(1泊2日)
Incluye:(含む)
1 noche de hospedaje en habitación master suite.
(マスタースイートルームに宿泊)
Decoración en la habitación con botella de vino espumoso y fruta con chocolate.
(部屋にはデコレーション。スパークリングワインや果物、チョコレートも込み)
1 comida en el restaurant o pic nic.
(昼食は、レストランかピクニック)
1 cena romántica en un bello rincón de la hacienda.
(農園の美しい一隅でロマンティックな夕食)
1 desayuno.(朝食)
1 Masaje holístico por persona o temazcal en pareja.
(60分のおひとりスパかペアでテマスカル)
Fogata lunada con malvaviscos.
(半月のかがり火の薄紅タチアオイ)← 意味不明。
Romántico paseo en calandria.
(ろうそくを持って夜のロマンティックなお散歩)

Tarifa por persona $ 3,109.00 en ocupación doble.


どうよ、この中身(泣)。

おひとり3109ペソ。ふたりで、6218ペソ(49,744円)。

(に、税金とサービス料かな?)

結婚記念日、誕生日、電話1本であとはホテルにおまかせ。
イラプアトからは1時間半~2時間弱の楽々ドライブ。
(ご主人、かなり楽できますゼ。)
今の時期はそんなに蚊も出ないし、きっとすてきですよ。

(ほかにも、お手頃値段の各種パケットがありました。)


私達は、室料と2食&テマスカル(2人)、乗馬(2人)、スパ(1人)、
バーで、合計6万円くらい支払いました。
バナメックスでOKでした。

お食事2食付にすると、2人で1,364ペソ(ひとり5456円)
テマスカルは、2人で1392ペソ(ひとり5600円。)
乗馬(60分)は、2人で422ペソ。(ひとり1700円。)
スパ(Holisticoコース)は、宿泊者20%オフでひとり803ペソ
(6,400円)。

結局、あまり変わらないような気もしますね。

泊まった日には、キンセアニョース(15歳の誕生日)宿泊パーティもあり、
週末に結婚式も予定されているみたい。
それで、ネットでは部屋の選択ができなかったのかもしれません。

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池の前にテントが準備



用意された部屋はこちら・・・。

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巨大植物の庭の奥の、もとは馬屋へどうぞ

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ラス・ゴロンドリナス=ツバメの間

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ロフト式の部屋

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2階がベッドルーム


さて、荷物を置いたら、ホテル探索に出かけましょう。
といっても、一泊だからほとんど荷物も無いのですが・・・(笑)


ラゴス・デ・モレノのこちらのホテルは、レオンからは45㎞(30分)。
D.F.からは410㎞(4時間)。
グアナファトやアグアスカリエンテスからは小一時間です。





by Taseirap | 2015-03-23 07:30 | ラゴス・デ・モレノ | Comments(2)

自尊心

メキシコに限らず、
「外国人は、私たち日本人に比べ、自尊心が高い(気がする)」
と、時々聞きます。

でも、私はそんな風に思ったことはありません。
日本人も普通に高い(笑)

何故そう思われたのか伺うと、
「日本語が話せるというから、どれくらい話せるかと思えば、
自分のスペイン語より話せない。」

「仕事であれもできる、これもできる
と言うから信じたら、できるうちに入らない。」

なるほど。
自己評価の基準が日本人と違うということですね。

甘い、弛い。
謙虚さがない。

(というより"日本人的謙虚さ"自体が、
彼らには『?』
自分の悪口を自分が言うの? 
何のために?
れは変でしょ? )

"彼らの言うことを信じた"とは
"彼らと自分の常識が同じだと、勝手に思い込んでいた"
とも言えますね。

若干のズレを修正しながら、
お付き合いしても よろしいかも。


この自尊心の高さ。

その理由は、
「小さい時から、家族にとても愛されたからだと思います。」
と、仰った方がおられました。

確かにそれもあるでしょう。

私はそれに加えて、キリスト教の教えも
あるかと思っています。


私たち人間は、ひとりひとり
神様が手作りされた唯一無二の存在。

「こんな身体で、こんな心で、良いかな?
うん、なかなか上手くできたね。
人生の時間はこれくらいあげようね。
限られた時間だから、しっかり楽しむようにね。
貴方は私が大切に作ったのだから、それを忘れないでね。」

と、私はこの世に送り込まれた。

そう信じていれば、自尊心=宗教心でもあり、
ハートが強いはずです。

自我、自己主張と自尊心はよく似ていますが、
全く違うと思います。


昔、長男が幼稚園の頃、
幼稚園バスで通っていました。

バスにひとつ上の、"乱暴者(5才)"と評判のこどもがいて
彼は自分が降りるときに、
座っている子のぽっぺたを、順番に叩いて降りていました。

突然ぶたれて、ビックリして
息子たちはバスから降りてきました。

表情が変なので、どうしたの?と聞いたら
「〇〇君がぼくを叩いた。
降りるときに、みんなを叩いた。」

「ぼくは、お母さんの大事なこどもだから、
誰もぼくを叩いたらダメ。」
と、4歳の長男が大きな声で言いました。

バス停のお母さんたち、
みんなとても驚きました。

私も思ってはいても、そんな風に
教えた覚えはありません。
彼は、自分なりに、突然の出来事を
あれこれ考えたのでしょう。


よその女の子のお母さんが、すぐに園まで
連絡してくださったそうで、
その子の行いは止まり、バスに平和が戻りました。

後で知りましたが、
その頃その子のお父さんは失業中で、
昼間に家にいて
「うるさい。」
と、こどもを叩くこともあったそうです。


いまも、
世界では不当な扱いを受けている
こどもたちがたくさんいます。
爆弾の落ちてくる空の下、そこでしか
生きることを知らないこどもたちがいます。

自分を包む透明な恐怖の檻。
その中から、
彼らはちゃんと言えるのでしょうか?

ぼくはお母さんの大事なこどもだから、
誰もぼくを叩いたらダメ。
誰もぼくを殺したらダメ。
みんなでぼくを大事にしないとダメ。


メキシコの青い空を見上げながら、
全てのこどもに生まれつき備わっている自尊心を
壊そうとするものを憎みます。








by Taseirap | 2015-03-22 07:36 | こどもたち | Comments(0)

メキシコと日本の暮らし


by Taseirap