中尾山の波佐見焼

波佐見焼の中尾山にやって来ました。

予備知識がほとんどありません。
駐車場は どこ?
とりあえず、てっぺんまで行きます。

(後で頂いたパンフレットに、公式サイト&アプリの紹介が!
『中尾山なび』で検索すれば、山の窯元のmapが出ます。)

駐車場は、各窯元にもあるそうですが、
Pの案内標識のあった交流館Pに
駐めてよかったみたいです。

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ここは、四季舎
『台風のため臨時休業』

交流館は後方の建物
すべての窯元の作品が揃っているそうです




現在の中尾山の波佐見焼は、
1644年に始まったそうです。
今は、8本の古い煙突と、世界最大の登り窯跡。
20を越える窯元。

大村藩の藩窯だった窯元から、
芸大を出た作家さんの窯まで、多彩。

『陶房 青』、『一真陶苑』、『筒山太一窯』、
『大新窯』…。

目移りしそうです。
(開店していたらば ね。)

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そもそも、波佐見焼は、
慶長3年(1598年)、文禄・慶長の役に参加した
大村藩主 大村喜前が、
朝鮮の陶工 李祐慶兄弟達を連れて帰り、
翌年の慶長4年、波佐見町村木の
畑ノ原、古皿屋、山似田の3か所に
連房式階段状 登窯を築いたのが始まりです。

波佐見焼といえば、染付と青磁が特徴的ですが、
村内で磁器の原料が発見されて、
大村藩の特産品となりました。

江戸後期には、染付の生産量日本一。

巨大な連房式登窯で生産をし、
手頃な価格で全国へ販売。
製造されるほとんどは日常食器で、
「くらわんか碗」
と呼ばれた、丈夫で壊れにくい製品でした。

※ 江戸時代に、枚方宿(大阪府枚方市)で、
水上の商売船から、
「酒くらわんか。飯くらわんか。」
と、降り売りしたそうです。

また、当時の外国人が、
お醤油や酒を自国へ持ち帰るのに
容器として使った『コンプラ瓶』も有名。
コンプラドール(仲買人)という
ポルトガル語が語源。

文豪トルストイは、コンプラ瓶を
書斎の一輪挿しに していたそうですよ。


今回初めて知ったことですが、
昔は、有田藩、大村藩、三川内藩と、
『薪炭材をめぐる激しい諍い』
が、長くあったそうです。

特に、3藩が接する幕の頭(まくのとう)という山では、
お互いに領地を侵して薪を盗みあい、
山のなかで乱闘、殺人も起きていたとか…。

今も、山頂には『三領石』という三角柱があります。
領地を明確化させるために 立てたそうです。


また、
"産地を明確に表示する法律ができる前は、
波佐見焼という名称は使わず、隣の有田焼に混ぜて
有田焼としても売られていた"
という話も聞きました。
(が、真偽は分かりません。)


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いつも想うのですが、
歴史には光と陰があります。

"後世に、ご先祖の素晴らしい話を伝えたい"
のは人情ですが、歴史も人文科学。
科学に嘘はだめだよね。

今風にストーリーを作らず、引かず足さず、
リアルを伝えてほしいと思います。


懸命に生きた当時の人の有り様は、
日本中、どこも ほぼご同様。
田んぼで稲を作るお百姓は、
水をめぐる血みどろの諍いがあった
と聞きます。

陶芸の里では、薪炭材を争ったというのは、
さもありなん。
非常に興味深い話です。


『400年間、陶器と生きた人が住む』
と思えば、
一見、どこにでもある山里の中尾山が、
なんだか凄く見えてきます。

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# by Taseirap | 2017-09-25 07:30 | 長崎県 | Comments(0)
宿を出ると、少し風が強くなってきた。

台風最接近の時間が近づくなか、
波佐見焼の街へ向かう。

途中、有田焼の街を通りかかる。
宿場街道のような細い道の左右に、
ずらりと陶器店が並ぶ。

きっちり 全店休業みたい。

雨を飛ばすワイパーの向こうに、
白く水煙が見える。
どしゃ降りちゅうやつの、
一歩前くらいね。
道にほとんど車もない。

けれど、波佐見焼きの里に近づく頃には、
小降りになってきた。

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台風が逸れてきているみたい。
ちょっと期待。

田んぼの畦道に彼岸花が咲き、
道路には、風に散らされた萩の花が
こぼれ落ちている。


さて、
まずは『白山陶器本社ショールーム』へ。
定価の30%OFFで買えるらしい。
でも今日は(日)。

はい、定休日でした!
残念。

以降、『台風のため臨時休業』の張り紙を
延々見るはめに…。

三連休のなか日の台風は、お店も痛いだろうな。

仕方ない。
中尾山に直に行こう。
20くらいの窯元・商社があるらしい。
(4割引きらしい。)

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山に着いたら、少し雨が上がる。




☆『白山陶器本社ショールーム』
長崎県東彼杵郡波佐見町湯無田郷1334 
TEL: 0956-85-3251
※来館特別割引。
(但し、対象外商品あり)
●駐車場 20台(無料)
●営業時間 9:00~16:00
●定休日 毎週日曜日 GW
夏季休業日・年末年始/他不定休あり




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# by Taseirap | 2017-09-24 08:36 | 長崎県 | Comments(0)

お宿へ

唐津駅に戻り、駅を見学。
駅構内の『ラーメン きあげ』に、
"佐賀で2番目の人気店"の垂れ幕がある。
『学割ラーメン¥450。醤油とんこつ。フムフム。

と、宿からTEL着信。

『あ、しまった!5時に着くって予約してたんだ。
もう40分遅れてる。』
『台風でキャンセル?』と
心配されたのかしら。

今晩の宿は、『佐里温泉 銀の湯』。
本当は、嬉野温泉に行きたかったのですが、
なにぶん低予算なので…。

宿までは、駅から車で30分。
佐賀の田園風景を楽しみます。
台風でJRも止まっています。

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部屋付きのお風呂は、なぜか使用できませんでした。

(台風対策?
あ、分かった!
ひそかに アップグレードしてくださったのかな
… ま、なんでも良いや。
お部屋も広いです。)


さっそく、晩御飯。
フランス料理です。なのに、ビールで乾杯。

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若い橋口シェフのアミューズ

コンソメジュレにウニとサザエ


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そば粉のチーズガレット


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長崎県産本マグロのカルパッチョ
太良町産本わさびのヴィネグレット


ヴィネグレットは、酢とサラダ油が1:3の
いわゆるフレンチドレッシング。
普通は、塩と胡椒を足しますが、
わさびを入れたら魚介類によく合います。


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相知産焼き茄子のポタージュ


ふと、日本酒をはさんだりして。

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冷酒はお肉とも合う~!

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長崎県産天然真鯛のポワレ
ソース・ブールブラン


ブールブランは、白いバターソース。
エシャロットを白ワイン、白ワインビネガーで
炒めて、濾(こ)して、生クリームで味を整えて。

家では、まず しません。


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宮崎県産黒毛和牛ロース肉のロースト
黒胡椒のソースとポンレタ


ポンレタは、上の写真の
き目の付いた黄色い長四角。
とうもろこしの粉を固めて焼いたもの。

粉を溶いて、お粥のようになったのを、
蒸したり焼いたりするらしい。
北イタリアでよく食べられるみたいです。

フレンチになると、とうもろこしもオシャレね。


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田中農園のブルーベリーとヨーグルトアイス


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伊万里産和栗のモンブラン
コーヒー


翌日の朝ごはんは、和食。
ご飯は新米。

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秋にはコスモスが揺れるらしい。

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台風で誰もいない



お客さまは、我々入れて二組。
大浴場も独り占め。
結果としては、とても贅沢なお宿。

広さのわりに、人手が足りない印象ですが、
お料理も美味しく、お湯は単純アルカリ性。
入るとお肌スベスベ系。

リラックスできました。



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# by Taseirap | 2017-09-23 07:30 | 佐賀県 | Comments(0)

唐津焼

以前来たときは、
人生で最も陶器に興味があった時期で、
唐津市=唐津焼。
中里さんの器に憧れていました。

現在は、第14代中里太郎右衛門さん。
420年の歴史がある窯元だそうです。

前のときは、中里隆さんの窯で
長男に『蛇蠍(だかつ)』のご飯茶碗をもとめました。
次男にも良いものを買ってやりたい。

まずは、JR唐津駅にも近い
『中里太郎右衛門陶房』で、
目の保養を。

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って、閉館まであと10分。

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これは、買うのはムリかもしれない。
無計画な旅の悲しい余波。

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器のパワーだけ、吸収させてください。
きれいです!




☆『中里太郎右衛門陶房』
https://www.nakazato-tarouemon.com
佐賀県唐津市町田3-6-29
tel 0955-72-8171
9:00am - 5:30pm
定休日:水曜
 (祝祭日の場合は翌日休)
年末年始(12月30日-1月4日)休館


# by Taseirap | 2017-09-22 07:30 | 佐賀県 | Comments(0)

ナゴヤ城に行こう

「ナゴヤ城に行こう。」

ナゴヤ?
今から?

あ、肥前名護屋城ですね。
名前は聞くけど、何のお城だっけ?
いまは、城跡しかないみたいだけど。

名護屋城は、
豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄・慶長の役)に際して
出兵拠点として築かれた城です。
1592(文禄元)年の開戦から秀吉の死で
諸大名が 撤退するまで、
7年間、大陸侵攻の拠点となりました。
城の面積は約17ヘクタール。
当時では大坂城に次ぐ規模を誇りました。

周囲には130以上に上る諸大名の陣屋が構築され、
全国から20万人を超える人々が
集ったとされています。
現在、名護屋城跡と23箇所の陣跡が
国の特別史跡に指定されています。


唐津市内だから、車ですぐ。

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「きっと開いてないよ~。」
開いてた。

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こんなに大事な旗を、今まで見たことないわ!
この旗が無ければ、後ろの石垣に気づきもしない。

「誰も来てないよ~。」
来てる。

外国人が、2、3人。
台風が近づくのを、知ってる?

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雨のなか山にのぼる。

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なかなか広い山頂。
ここには、天守城があったみたい。

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山全体に、大阪城並みの施設があったらしい。
主人が大喜びしていたのが、こちら。

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大名分布図。

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秀吉の意図が如実に現れている。
「北条がここか。伊達政宗…、遠い。
浅野長政、加藤清正。古田織部。近い。」

金の茶室も大阪から運んだらしい。
ここで、秀吉は能を10曲もマスターしたらしい。

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「行け~。それ~。」
と、出港する船を見送ったのか。


老人の妄執に踊らされた強者どもの夢の跡。


なんでも、ここ
「特別史跡名護屋城跡」が、
世界最大の旅行サイト「ToripAdovisor(トリップアドバイザー)
日本語版サイトにおいて、
「旅好きが選ぶ! 日本の城2017」に選ばれたらしい。
初登場11位。

えー!
正確にいえば、"城跡"ですけれど。

でも、空想のなかでは、巨大な城が浮かぶ。

戦国時代のビッグネームが勢揃い。
晴れた日には島影が見える朝鮮。
病に倒れるまで7年もの間、
最後の闘志を燃やし続けた秀吉。

いまは、青草茂る石垣に、陽炎のように
立ち上る野心が消えていくように思える。


隣の『佐賀県立 名護屋城博物館』(無料)も、
秀吉の資料が充実していて、
かなり良い

http://saga-museum.jp/nagoya/

# by Taseirap | 2017-09-21 07:30 | 佐賀県 | Comments(0)

メキシコと日本の暮らし


by Taseirap