8月6日に生まれて

今日、8月6日は弟の50歳の誕生日です。
おめでとう。

自分が50歳になった時も、驚いて
織田信長になったつもりで、
「人生50年 化天のうちをくらぶれば、夢幻の如くなり」
と、敦盛を舞いました。(うそ)

ましてや、年子の弟が50の坂を超えるとは・・・。
これで6歳下の妹まで50の坂を超えたら、
なんか一気に転落しそうです(笑)


広島生まれなので、8月6日は広島原爆の日です。
戦後69年。

弟は子どもの頃
「8月6日生まれなんて嫌だ。
ケーキは無いし
(「夏はケーキは売ってないのよ。」と親に言い聞かされる)
テレビは原爆のことばかりだし・・・。
(延々慰霊式典を中継する)」
と、ぼやいていました。

が、成長して、平和の大切さに気づいたのでしょうか、
イギリスで働いている時には
広島に生まれて』という投書を
イギリスの新聞に送り、掲載され、
チャーチル首相の孫に反論の投書されたりしていました。

メキシコでも、原爆のこと、戦後のこと、
奇跡の復興と現在の日中韓の関係について聞かれます。
『わたし、ただの主婦なんですけど。』
なんて言ってられませんね。
自分の意見を(まだ上手くまとまっていませんが)
ちゃんと持たなくては・・・。

「広島から来た。」と言ったら、
メキシコのおばあちゃんから手を合わせて
拝まれました。
わたし、どうしたらよいのでしょう?
とりあえず、拝み返しました。( Si? No ?)


戦争を過去のことととらえる国は少なく、
いつでも起こりうることというのが
世界の認識のようです。
現に今も戦火にある国は多いです。

マレーシア航空の旅客機が撃墜された記憶は
新しいと思いますが、
その時感じた”恐ろしさ”は、
痛ましさとともに
「無意識のうちにひとごとと思っていた事が、
全然ひとごとじゃなかった。」
という感覚かもしれません。

『ここにいたら絶対安全なところ』は、
いまも昔も どこにも存在しません。

日本の防衛権についても、メキシコの人は興味があるみたいです。
「戦争するの?」と
聞かれたりします。
「うーん、私が決めていいの?」
と答えています。

"どんなに卑怯な平和でも、正しい戦争よりはまし”
ということば。
むかし聞きましたが、英語で言うのも難しい。
ましてやスペイン語でどう言うの?

このごろ、日本は方針転換して
自国の主張をするようになりました。
黙っていたら認めたことになるのが世界の常識。
感情的ではない論理的な意見をきちんと述べて、
理解をもとめるスキルを
磨きたいところです。



広島で学生だった頃、
昼の3時から開く銭湯に行くのが楽しみでした。
早い時間はひともそんなにいなくて、
若いものはわたし一人。
あとは、ご近所の年配のかた。

静かに、そろそろと湯船に入れば
あ~、極楽極楽。

ふと、気がついたのですが、
私以外のおばあさんたち、
みなさん体にやけどの跡がある。
顔にはないので、服を着ている時には
気がつかなかったけれど
一緒に湯船につかると、
背中やお腹や腕にケロイドがある。

『何か大きな火事にでも合われたのかな?』
と、考えて気がついた。

あ、原爆だ。



だれもなにもしゃべらない静かな午後の銭湯。
カラン、コロンと湯桶の音がする。
立ちのぼる湯気が、天窓から射す光にきらめいている。


この静かな人たちに幸せがきますように。





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by Taseirap | 2014-08-06 03:22 | 日々の暮らし | Comments(0)

メキシコと日本の暮らし


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