テマスカルってなに?

さて、お待ちかね(?)。
メキシコ・テマスカル体験です。

テマスカル(Temazcal)とは、
Wikipediaによると
主としてアドベ(下記参照)で作られた
メキシコインディアンの蒸し風呂小屋。
スウェット・ロッジともよばれる。

ドーム状のロッジの中で、焼き石の周りに座る。

焼き石に水をかけて水蒸気を発生させ、
リラックス効果やデトックス効果を得る。

名称はナワ語からくる。


ふーむ。

以前、グアナファトでいらしたことのある人が
「めちゃくちゃディープな体験でした。
とても一言では言えません。」
と、言われていたので、気持ちおっかなびっくりです。

今回の旅で、人さまにはあれほど言いながら、
実は水着を持って来ませんでした。

『まだ寒いし、時間ないし、泳ぐわけないし。』

でも、ラゴス・デ・モレノはイラプアトより
暖かくて、日中泳げます。
(イラプアトでも、とっくに子供たちは泳いでいます。)

時間だからと呼びに来てくれたスパのお姉さんに
「水着が無い。普段着で良い?」
と言ったら、
「下着の上に、バスローブで良い。
足元はスリッパはいて。」
と、言われそうしました。

・・・少し恥ずかしい。

でも、ま、いいかっ!
グアナファト組は、確か紙パンツ一丁だったはず・・・。
(違ったっけ?)
ホテルの部屋で支度して、トボトボと歩いて行きます。

白い民族衣装のようなワンピースを着た
優しそうな女性と若い衆が、
かまどの側で待っています。

ラベンダーなどの野草の花束を渡され、それぞれが手に持ち、
まずは東西南北の神様と、空の神様と大地の神様に
祈りを捧げて始まります。

テマスカルの女性のスペイン語はよく分かりませんが、
単語が少し分かるのと、心というか、”気”で
話してこられるので、何となく伝わるものがあります。

スリッパを脱いで、レンガの竈の中にさあどうぞ。


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みなさま、ご一緒に


女性は地面に座り、私たちは椅子状の周囲に座ります。
「あなたは、ここ。」
と、指定されて座ったところは
後々分かりましたが、煙と熱が凄いところでした。

私に毒素がいっぱいありそうな気がしたのでしょうか?
(ありますよ。)

主人は
「気持ちよかった。」
と言っていましたので、快適な所だったようです。

人間が入るメインの竈の向かいに、炭を熾すかまどもあります。

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こちらで炭をおこします


私たちの席の前、全体の中央あたりに炭を入れるところがあって、
お兄さんが まずはかんかんと熾った大量の炭を
何往復もして運び入れます。
そして、バケツ2~3杯分の水。
最後に、扉部分に外から分厚いカーペットを掛け、室内真っ暗。

女性が何やら草をくべます。
煙がもくもく。
むかしは、コカの葉などを燃やして、トリップというのでしょうか?
現実からものすごく離れて、先祖の霊と語らったり、
自然界のあまたの神々と霊的な交信をしたりしたそうです。

現在は、そのような植物は使えませんので、
身体によい薬効のあるものを火で燃やしています。

そして、女性は手にした太鼓をトントンとたたきます。

これは、お母さんの心音で、私たちが
胎内で初めて聴いた音だそうです。

かまどの中の熱さと水と太鼓の音は、
女性の子宮の中と同じ状態だそうで、
テマスカルは、
『母体回帰の儀式』
とも言われています。

また、
人生を赤ちゃんからやり直してふたたび生まれる
『再生する儀式』
でもあるそうです。

女性が歌うような祈りを捧げ、私たちに
ついて同じように歌えと言います。
太鼓とともに真言宗のお経のような歌は、
スペイン語の意味は分かりませんが、
意外とついて行けます(笑)

主人は結構ノリノリです。
わたしもがんばりますが、煙がなぜか
私の方にばかり来てむせます。

こほこほ むせながら、歌います。

室内温度は急激に上昇。
顔に熱波が来ます。
熱い!

やにわに、
女性がパシャ―パシャ―と水を掛けはじめ
『お。こりゃ助かった。』
ーかと思いきや、
熱いミストが室内を回ります。
顔や体から、汗だか水蒸気だかが ポタポタ落ちます。

歌は10番くらいまで続き、静かになったら
外のお兄さんがカーペットを開けてくれました。

新鮮な空気が室内に入る。
ーかと思えば
目の前は蒸気で真っ白。なにも見えない・・・。
ホントに白一色。

やっと目もなれ、見たら痩せたお兄さん、
なぜかまたせっせと炭をくべている。
水の入ったバケツも大量に運び入れる。

中にいる私よりもいっぱい汗をかいて
『なぜに貴方がデトックス?』
と、声をかけたくなる。

女性が
「エスタ・ビエン?(大丈夫?)」
「はい。」
「では次は マス・カリエンテ(もっと熱い)!」

ひょえ~。

熱修行。熱霧修行。

ふたたび、室内は真っ暗になり熱さはマックス。
ドンドンドンドン。太鼓の音も大きくなります。

女性の祈りはヒートアッップ。
私達も必死で聴き取り、ついて唱える・・・。
歌が終わる。

「祈りを一人ずつ言いましょう。」
(と、言われた気がする。)

まずは女性から。
「家族や友人の健康と、幸せと、仕事(?)をお願いします。」
ー的なことを言われた(ような気がする)。
わたしたちも、意識もうろう3歩前ながら日本語でお願いする。

どれくらい時間が流れたのか、
熱々のくたくたになったころ、
無事終了。

外に出たら、すっかり夕暮れ。
風が吹いて、まあ気持ち良いこと。

胃腸に良いという紫色のお水をいただき、
にこやかに会話。

夕焼けの空を見上げて、女性が
「見て。私はこの時間が一番好きなのよ。」

テマスカル後の空は、メキシコブルーにピンクの茜雲が混ざって、
それはそれは美しいこと。

近くでキジが鳴いて、応えて馬もいなないていました。




*アドベ(Adobe)
砂、砂質粘土と藁または他の有機素材で作った天然建材。(日干し煉瓦)


Commented by LagosJalisco at 2015-03-26 00:29 x
詳細なレポート恐れ入ります。ホントにディープな体験ですね〜。アシエンダは面白いとこですね〜
ラゴスデモレノは比較的水が豊富でございます。蚊も多いです。
Commented by Taseirap at 2015-03-27 11:20
水のあるところ蚊が出るところ、というわけですね。

テマスカルは行って良かったです(;´∀`)
by Taseirap | 2015-03-25 07:36 | ラゴス・デ・モレノ | Comments(2)

メキシコと日本の暮らし


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