ことば美人
2015年 08月 18日
ひとさまに物をさしあげるとき、
むかしは
「つまらないものですが・・・。」
などと言っていました。
でも、外国の人から
「どうしてつまらないものをプレゼントするの?」
という謙譲語のない言語圏からの至極まともな疑問をうけ
現在では、あまり遣われないようです。
「ほんのおすそ分けですが・・・。」も、
いまは「お福分け」を聞く方が多いですね。
わたしは、
「これ、おいしい!(話すうちに自信がなくなって)
・・・と、思うんですけれど・・・どうかなぁ。」
なんや訳わからん。
はなはだ頼りないことです。
友人はことば美人が多く、いつも上手にくださいます。
お野菜をくださるご一家は
「旬の物って、一度にたくさん獲れて家族で食べきれないのよ。
良かったら、手伝って。
もうほんとうに、もらってもらうだけでありがたいのよ。」
と、言ってくださいます。
「ええ、ええ。もちろんお手伝いするする~!」
と、物を戴いている分際で、明るく調子よい言葉が
ついつい出てしまいます。
厳しい方の祖母が生きていたら叱られる軽薄さでしょう。
(でも、明るい方の祖母なら、一緒になって
『わてもしまっせ、お手伝い!』というかも。)
近くの友人は、
ご実家から届いたという海の幸・山の幸を
旅行のおみやげ物も
「いまこんなの売られてるみたいよ。」
一緒に驚きます。
(どこも地域おこしをがんばっていて、すごいですね。)
自分もそうですが、
”これ食べて元気出してね”
という気持ちのやり取りが品物を介在してありますよね。
ありがたく、うれしいです。
by Taseirap
| 2015-08-18 07:30
| 日々の暮らし
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