小学校でお昼寝タイム

最近、とある全校児童が300人足らずの公立小学校では、
5時間目がはじまる前の7分間、
お昼寝タイム(すっきりタイム)を取っているみたいです。

短い時間ですが、全員が机で静かにうつぶせになって目を閉じて。

その結果、
5時間目にあくびが出なくなったり、
授業に集中できるようになったり、
学校から帰ってすぐに寝なくなったり、
保健室の利用が減ったり・・・。

なかなか効果があるみたい。


保育所では、朝8時から夕方7時まで長時間、
低年齢のこどもの保育をするので、
必ずお昼寝タイムがあります。

小学校ではお昼寝はありません。
だから1年生は、4月5月は眠くて眠くて・・・。

お昼すぎたら、ぼんやりする、
集中できない、けんかする(笑)

高学年になるにつれ、夜更かしする子どもも増えます。

現代は『こどもの睡眠や体調の管理』も、
小学校教育の課題として
入ってきているのかもしれません。



私はもう一つ。
『こどもの朝ごはん』
も考えてもらえたらな~、と思います。

「朝ごはんを食べて学校に行きましょう。」
は、食育でもよく言われています。
気をつけられているご家庭も多いでしょう。

でも、
一部ではありますが、親が朝ごはんを
用意できない家庭もあります。
加えて言うなら、晩御飯も用意できない
家庭もあります。

そういう家庭の子供たちは、朝から不機嫌で
眠そうで集中力に欠けます。
クラスメイトに対して暴力的なこともあります。

朝、学校で何か食べることができたら、
少しは落ち着きます。
個人の家庭の問題ですが、「いじめ」につながれば、
学校の問題にもなりかねません。

「どうして、学校が自堕落な親に
そこまでしてやらないといけないのだ?」

(お気持ちごもっとも。
私もそう思います。でもね。)

「なぜなら、こどもは幼くて
自分で問題を解決できないから。」です。
「責められるべきは親であり、
こどもは被害者だから。」です。

学校給食の廃棄率の高さを思うと、
衛生の規定もあるでしょうが
おむすびとインスタントスープかなにか、
バナナとヨーグルトとか、
もうなんでも良いから
そういうこどもたちに、特別に
保健室ででも食べさせてもらえないものかと・・・。

恵まれない子どもは、いままでは
そんなにいませんでした。
(居ても、大人しくして目立たないようにしていました。)

でも、嫌なことを言うようですが、
これからは増加する一方でしょう。

『苦しい状況の子どもを助ける』一方で
『保護者に対して、明確な家庭教育の指針を指導する』
それがこれからの学校の課題と
児童福祉だと思います。


メキシコの公立小学校では、お昼2時ごろに
家庭に帰るため、給食はありません。
その代り、午前11時頃、持参したスナックや
果物を食べていました。
15分~20分くらいの休憩時間。
売店もあって、簡単なものを購入することもできます。


日本はいっそ、小学校のカリキュラムを見直して、
3時間目が終わったらすぐに給食にするとか?
あるいは、おやつ持参を認める。

あるいは、小学校の売店の機能を
もう少し充実させる。
日本の小学校はお金を持ってくることが、
原則禁止なので
支払いはプリペイド式にする、とか。

売店のおばちゃんが、残ったパンを、
朝ごはん食べれない子どもにこっそりあげても、
罪にはならないでしょう?

(実際上は、食中毒の心配や
校長の管理責任は問われますけれど)

おばちゃんも一緒に食べてあげて、
気軽な話をしてくれたら、
それをささえに学校に行けるようになる子は、
たくさんいると思う。

用務員のおじさんとか、
先生じゃないおとな がほしいところ。

学校にもっとたくさん大人の目が入り、
子どもを守り励まし可愛がるような、
ゆとりあるシステムができたら良いな~、
と思います。







by Taseirap | 2015-10-06 07:30 | こどもたち | Comments(0)

メキシコと日本の暮らし


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