サイフォンのコーヒー

学生のころ、友達の下宿に泊まりに行って、
朝 帰るときに
「ちょっと待ってね。コーヒー淹れるから。」
「えー、いいよ。」
「大丈夫。私も飲むから。」

彼女はサイフォンをごそごそ。

「毎日サイフォンで淹れるの?」
「これしかないの。」

お父様がヨットも持ってる趣味人で、部屋に来たら
「コーヒーを淹れてくれ。」
娘のコーヒーを楽しみにしていたみたい。

豆をガリガリひいて、
アルコールランプをセットして、
お湯がコポコポ沸く音を聴いて…。

やがて、上がって、混ぜて、コーヒーになって下りて。

『今日の授業は遅刻だな。』

朝日のさすテーブルで、
コーヒーの立ち上る湯気を
ぼんやり見ていた。

味は全く思い出せない。


もう一人、サイフォンでコーヒーを淹れる友人がいて、
ごちそうになったので洗ったら、
「フィルターをはずして、この中もきちんと洗って。」
と、注意してくれた。
物知らずだったから、助かった。
感謝しています。

でも、あの人…
モテたわりに、結婚遅かったな。


サイフォンのコーヒーを飲むと、
たまに思い出します。






2月に出る無印良品のコーヒーメーカー、
買うべき?

by Taseirap | 2017-02-01 07:30 | おいしいもの | Comments(0)

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