介護保険料からの先

来月から、65歳以上の人の支払う介護保険料が値上げ。
県庁所在地と政令指定都市の人は、月6000円を超えるそうです。
近場では、広島市ですね。
でも、『おー、免れた。良かった。』
と思って安心するのは、まだ早いみたい。

介護保険料は、住んでいる自治体によって料金が違うそうですね。
例えば、大阪市は7927円。
宇都宮市は5281円。
65歳以上の人は、支給される年金から先に引かれて
残りが振り込みなんですって。

年金の金額は個人差があるのでしょうが、
手取りが益々減りますね。
そもそも、年金から支払う介護保険料は
5000円が限界という話があったのに…。

介護サービスは、病院などに支払う金額から、
利用者の自己負担分を引いた残りを、
公費と保険料で折半して支払うしくみだそうです。
患者さん(利用者)が増えれば、自動的に税金からの支出も増える仕組み。
2000年に始まった介護保険制度。
当初は3兆6千万円でしたが、今では11兆1千万円。
3倍!
でも、ピークはまだまだ。
2025年に、団塊の世代が75歳(後期高齢者)になられますと、
利用者もグンと増え、利用料金の負担も増えます。
後、7年か。
で、2050年までには、ほぼ落ち着く計算。
そのころ私は、かなりの後期高齢者。ぎゃ。

私も落ち着いているかも (*´-`)

さらに、『広島県では介護保険料を県全体で統一する』
という噂も聞きました。
お年寄りばかりの市町村では、毎年大赤字だから
若者人口の多いところと抱き合わせて、
平均にならすという考えでしょうか。
減額になるところはないでしょうから、みんな苦しい。

老齢年金自体に、
『1960年生まれ以降は支給がなくなる』
という噂もある。
なんでも、年金は毎年支給金額の変更があるそうで、
計算したら支給が難しくなるみたい。


このことが、何をもたらすかというと、
熟年離婚ができなくなる
ということ!
熟年で離婚なんてしたら、暮らしていけません。
(と、友だちにが教えてくれた。)

そして、このような政府の頼りなさ、見通しの甘さが
ますます貯金しなくちゃ!的な考えに拍車をかける。
(うちは できないけれど)
「90歳の人が、『老後が心配だから貯金する。』と言った。」は、
笑い話ではありませんのよ。

遠い国への開発援助より、税金を納めている国民を
優遇してはいただけませんでしょうか?
地震災害復興もあるしね。

私のような 政治と宗教に関心のうすい主婦までもが
こんなこと言うようになっちゃ
危機以外のなにものでもない気がします。

もっとも、これからは無意味な延命治療がなくなると思う。
回復して普通の市民生活をおくれる見込みのない者は、
『治療ストップ』がかかる時代に。
平均寿命と健康寿命が、可能な限り近く
なるように調整されたりして…。
もしも、権力ある人により、無機的に
健康・不健康で命の価値がジャッジされて、
『個人の尊厳』の観点が失われていったら。
とても恐ろしい未来になりそうです。

日本のアンバランスな人口構成は、
団塊の世代ジュニアが、想定外に
子どもを産まなかったことにも起因するそうですが、
①女性が一生働き続ける
②無職若者の就労支援をする
③60歳以上も生涯現役で働かせる
ことで、解消できるそうです。

生きる限りは 働け働け。
ハッピー リタイアメントのない国、日本。

近い将来、日本に住む外国人が益々増えて、
インフラがそこそこ整備されているから
過疎地の土地でも買われるでしょう。

税金や年金、保険と保健制度等、法律面を再検討しないと
自分の国でも住みにくくなると思われます。

今こそ、考えるとき。
明治維新だけが、日本の夜明けじゃない (*´-`)

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by Taseirap | 2018-03-13 07:30 | 日本からの便り | Comments(0)

メキシコと日本の暮らし


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