今回の旅のメインテーマは
“台湾の台三線をたどり、古い台湾を見る”です。
台三線とは、台北から山沿いを縦に走る街道「台湾省道3号線」のこと。
通称「台三線 ロマンチック街道」。
老街(清朝や日本統治時代に作られた建物の街並み)や、
客家(はっか/中国の福建省や広東省出身の人)の文化
を訪ねる旅をしてみたい。
台北から南西に向かって、「桃園」「新竹」「苗栗」
この辺りが対象でしょうか。
ツアーで訪れたのは新竹県の「北捕」。
ベイプーと読むそうです。
客家の伝統的な街。
ここは各見学ポイントが近く“歩いて回れる”のが、
花丸💮ポイントだそうです。
老街、慈天宮、忠恕堂、天水堂、金廣福公館。
慈天宮 (1835年建) 文化遺産
姜阿新洋樓
リノベーション工事してきれいになりました。
日本の三井と一緒に仕事をしていた人の家だそうです。
天水堂
北埔を開墾した姜一族の邸宅。
個人の所有なので、遠くから。
門の両サイドが上がっているのは、中国の南部からの出身者の家。
雪が降らないから、このような造りに。
金廣福公館
(後ろの建物の上の銀色のタンクは水です。一度上にあげて、下ろして使っているそうです。)
清朝の支持のもと、客家人と福建人が武装開拓組織をつくり、
公館を建てました。
元々ここに住んでいた原住民のサイシャット族が
入らないようにするためと、銀行や行政事務もしたそうです。
第1国家古蹟(1834年建)
古い石↑は、もう採掘できないから
↓真似をして作ったそうです。
最近の台湾ではレトロブームで、
“台湾の奈良”のこの辺りは
週末は若者で大混雑するそうです。
平日は誰もいなくて、静かででした。
その後、台中へ行き「宝覚寺」。

老朽化したので、これ以上痛まないように建物をすっぽりと覆う祠を建てました。
金運爆上昇↗↗↗
夕食はレストランの客家料理。
相当塩辛いかと思えば、薄味
うーん。
ちょっと違う。
スマートなツアー。
『おしん』テイストが足りない。
『銭の花は白い。でもその蕾は…赤い。』が足りない。
(古すぎてわかる人は少ないでしょう。はなとこばこですわ。花登筐)
私のイメージの客家民族というと、
まず 非常に頭が切れる商売人。
素朴で努力を怠らない勤勉家。
ケチといってもいいほどの倹約家。
少数人口ながら優秀な人材の宝庫。
私が客家っぽさを感じたのは、ツアコンさんのことば。
駐車場の地面の車を置くスペースのしきりが、
薄茶色の切れたゴムの紐のようなもの。
「古い自転車のチューブを再利用して、
埋めています。
使えるものは何でも使います。」
瓶の漬物を売るともなく売っているお店の前で
「何でも塩漬けにしています。
漬物少しで 何杯でもご飯が食べられます。」
そして、
「割れた漬け物樽は、塀に使います。
客家は物を捨てません。」
樽が並ぶ
「『東方美人茶』と喜ばれるお茶はこの辺りでとれます。
イギリスのエリザベス女王に献上した際に、
『東方から美人が訪ねて来てくれたようだ。』
と、言われたのでこの名前になりました。」
でも、地元では稲にもつく害虫ウンカに食われた葉っぱなので、
さほどありがたいものでもないようなニュアンスです。
「東方美人茶は、白毫烏龍茶/しらけウーロン茶とも、
膨風茶とも呼ばれます。
膨には、大きく膨らませる=ウソつき、ホラ吹き
の意味があるそうです。」
『虫に食べさせるという作り方が、嘘だと思われたから』か
『本来なら商品にならないものを、高く売りつけたから』か
は、謎です。
東方美人茶は、紅茶に近い発酵茶ですが、
同様にウンカに食べさせて作るのは
ダージリンだそうです。
台湾の人が日本に来て驚くのが、黒烏龍茶。
黒いウーロン茶は最低ランクの茶葉のお茶。
「最高のお茶は、薄茶色で緑茶に近いです。」
とのこと。
サントリーの黒烏龍茶は、重合ポリフェノールという
脂肪を抑制する成分をウーロン茶から抽出し、
通常のウーロン茶に加えてあるそうです。
サプリメント効果が期待できるトクホ製品だから、
台湾のとは違うのね。
面白いですね。
調べてみたら、桃園市で客家巡りをすることも
できるそうです。
「石門水庫」
全長16.5km、満水位面積8km²の大型ダム。
「大溪老茶廠」(日東紅茶発祥の地)
「豆麦私房菜」(魚と客家料理)
「三坑老街」
こちらも楽しそうです。