台三線 ロマンチック街道 北埔(ベイプー)
2019年 04月 23日
今回の旅のメインテーマは
“台湾の台三線をたどり、古い台湾を見る”です。
台三線とは、台北から山沿いを縦に走る街道「台湾省道3号線」のこと。
通称「台三線 ロマンチック街道」。
老街(清朝や日本統治時代に作られた建物の街並み)や、
客家(はっか/中国の福建省や広東省出身の人)の文化
を訪ねる旅をしてみたい。
台北から南西に向かって、「桃園」「新竹」「苗栗」
この辺りが対象でしょうか。
ツアーで訪れたのは新竹県の「北捕」。
ベイプーと読むそうです。
客家の伝統的な街。
ここは各見学ポイントが近く“歩いて回れる”のが、
花丸💮ポイントだそうです。
老街、慈天宮、忠恕堂、天水堂、金廣福公館。
慈天宮 (1835年建) 文化遺産
リノベーション工事してきれいになりました。
日本の三井と一緒に仕事をしていた人の家だそうです。
北埔を開墾した姜一族の邸宅。
個人の所有なので、遠くから。
門の両サイドが上がっているのは、中国の南部からの出身者の家。
雪が降らないから、このような造りに。
清朝の支持のもと、客家人と福建人が武装開拓組織をつくり、
公館を建てました。
元々ここに住んでいた原住民のサイシャット族が
入らないようにするためと、銀行や行政事務もしたそうです。
第1国家古蹟(1834年建)
古い石↑は、もう採掘できないから
↓真似をして作ったそうです。
最近の台湾ではレトロブームで、
“台湾の奈良”のこの辺りは
週末は若者で大混雑するそうです。
平日は誰もいなくて、静かででした。
その後、台中へ行き「宝覚寺」。
夕食はレストランの客家料理。
うーん。
ちょっと違う。
スマートなツアー。
『おしん』テイストが足りない。
『銭の花は白い。でもその蕾は…赤い。』が足りない。
(古すぎてわかる人は少ないでしょう。はなとこばこですわ。花登筐)
私のイメージの客家民族というと、
まず 非常に頭が切れる商売人。
素朴で努力を怠らない勤勉家。
ケチといってもいいほどの倹約家。
少数人口ながら優秀な人材の宝庫。
私が客家っぽさを感じたのは、ツアコンさんのことば。
駐車場の地面の車を置くスペースのしきりが、
薄茶色の切れたゴムの紐のようなもの。
「古い自転車のチューブを再利用して、
埋めています。
使えるものは何でも使います。」
瓶の漬物を売るともなく売っているお店の前で
「何でも塩漬けにしています。
漬物少しで 何杯でもご飯が食べられます。」
そして、
「割れた漬け物樽は、塀に使います。
客家は物を捨てません。」
「『東方美人茶』と喜ばれるお茶はこの辺りでとれます。
イギリスのエリザベス女王に献上した際に、
『東方から美人が訪ねて来てくれたようだ。』
と、言われたのでこの名前になりました。」
でも、地元では稲にもつく害虫ウンカに食われた葉っぱなので、
さほどありがたいものでもないようなニュアンスです。
「東方美人茶は、白毫烏龍茶/しらけウーロン茶とも、
膨風茶とも呼ばれます。
膨には、大きく膨らませる=ウソつき、ホラ吹き
の意味があるそうです。」
『虫に食べさせるという作り方が、嘘だと思われたから』か
『本来なら商品にならないものを、高く売りつけたから』か
は、謎です。
東方美人茶は、紅茶に近い発酵茶ですが、
同様にウンカに食べさせて作るのは
ダージリンだそうです。
台湾の人が日本に来て驚くのが、黒烏龍茶。
黒いウーロン茶は最低ランクの茶葉のお茶。
「最高のお茶は、薄茶色で緑茶に近いです。」
とのこと。
サントリーの黒烏龍茶は、重合ポリフェノールという
脂肪を抑制する成分をウーロン茶から抽出し、
通常のウーロン茶に加えてあるそうです。
サプリメント効果が期待できるトクホ製品だから、
台湾のとは違うのね。
面白いですね。
調べてみたら、桃園市で客家巡りをすることも
できるそうです。
「石門水庫」
全長16.5km、満水位面積8km²の大型ダム。
「大溪老茶廠」(日東紅茶発祥の地)
「豆麦私房菜」(魚と客家料理)
「三坑老街」
こちらも楽しそうです。
by Taseirap
| 2019-04-23 07:30
| 台湾ロマンチック街道2019
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