愛着と子ども

今日は長いです。
やめるなら、いま。


ことわざに『三つ子の魂百まで』があります。
でも、子どもの初期記憶は4歳くらいから。
3歳以前の記憶はありません。
ペラペラよくお話してくれていても、全く覚えていません。
では、「気にすることないか。」というと
いえいえ とんでもない!
生まれてから3才~4才くらいまでは、
『愛着』というとても大切なものが
生まれる時期だそうです。
(いま、発達教育における愛着の扱いは、昔の比ではない。)

「おぎゃあ。」
と 生まれた赤ちゃんは、何もできません。
エサも取ってこれないし、おしりも拭けません。
敵が来ても逃げることもできません。
目もよく見えません。
なんなら、寝返りもできないし、首すら座っていません。

無力。
絶対的にピンチ。
赤ちゃんの心は、不安でいっぱいです。

自分で吸う空気。
まだ慣れていません。
たまに鼻くそが詰まって、スーピーと音がします。
変な音、誰?
(あなたです。)

急にお腹がすきました。
お腹が痛い。何かが刺さったみたい。
飢餓です。
命の危険。死んじゃうかも?
助けて!助けて!誰か~。

「あらら、お目覚めですか?お腹すいたの。」
音はするけれど、意味不明。
このピンチをどうしてくれるのじゃ。

あ、おっぱい。
おいしい。
夢中。
ふう~、取り敢えず助かった。
良かった。良かった。
う、胸がむかむかする。
ゲボ吐きそう。

げっぷ。

はあ~。
すっかり気分良くなった。
抱っこで、背中をさすってくれて ありがとう。
優しいんだね。気に入ったよ。

あちっ!熱いぞ。
おまたが熱い。
誰かがお湯をかけたようだ。
びしゃびしゃです。
でも、なんだか落ち着く~。

ぎゃっ。冷たい!
誰かが お水を入れた。
いやだ。気持ち悪いよ。

「次は、おむつですね。キレイキレイしましょうね。」

空気があたる。
気持ち良いな~。
バタバタしよう。
え、またその何かを おまたにあてるの。
嫌だけど、まっいいか。

寝てやってもいいぞ。
でも、なんかかゆいような、暑いような、寒いような
寝るのが惜しいような。

「だっこでねんねしましょうね。」
おう。一丁やってくれ。
ぐう。

はっ。また誰かがお腹をチクチクしている。
攻撃です。
助けて!助けて!
だれか~。

あ、またこの人だ。
なんか眠たそう。綺麗さが減っている。

「真夜中ですよ~。なんて、あなたには関係ないか。」
意味不明。でも、好きな音。
おっぱい。
これだよ。
うん?足りないぞ。
足りませんよ~。
グズグズ泣いてしまう。

「ミルク 足そうかな。」
「じゃあ、オレがやるよ。」

誰だ、この身体の堅い奴は?
ちょっと暴れてやる。
「危ない、危ない。じっとしろ。」
低い変な音。あんまり聞かない。
敵か?
泣いてやるぞ。
あ、ミルクくれた。
良い奴かも。
よし、サービスしてあげよう。

「こいつ、飲みながらウンチした~。」
「そんな日もあるよ。というか、毎日よ。」
「ウンチはちょっとな~。」
「なに?」
「あ、いいえ。なんでもありません。」
「(私を)寝かせてくださいね。」
「お、おう。任せろ。」

「すごいな、お前。身体は小さいのにこんなに・・・。」
「あ、なんで吐く?飲んだばっかりじゃん。」
「服まで汚して。わ、シーツもか。」
「ある意味、無敵だな…。」
「『わたし 強い子です。』『スゴいでしょ。』へへへ。」
おもちゃにして遊ぶ。
赤ちゃんは まだ笑わない。
少しずつ育つので、初めのうちは 快・不快しか感情がない。
いつも真顔。
お父さんの腹話術は一見 徒労。
でも、実はそうではない。非常に重要。
後に両者に『愛着』が生まれる (*^ー゚)b グッジョブ!!

赤ちゃんは、繰り返し安心をくれる人に愛着を覚えて
その人といることを望みます。
這えるようになったら、追います。
コロコロした猟犬のようです。
トイレ?そんなもん開けてやってくれ。
「ママね、もうノイローゼになりそうです。」
ニマ~っと笑顔。
だって、好きなんだもん。(思春期までは)

親がどんなに大切にしようが、本人さんは
この頃のことは全く記憶にない。
でも、この時期に誰かに『愛着』を持つことは、
その後の人生に とても大切。
無駄みたいだけど、無駄じゃない。

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愛着は、人間が人間を信頼することの基本。
自己肯定感にも繋がります。
対象者は、ママでも、パパでも、保育士さんでも
祖父母でも、実は誰でも良いそうです。
子どもが信頼できて、安心できて、関心を持って接してくれる人なら
合格!

一番有利なのは、おっぱいがあり身体が柔らかいママです。
エサと保護の塊。
でも、赤ちゃんは自分の命を守ることに必死ですから、
「お風呂はパパ」など、平気で裏切ります。

自分を守ってくれる人がいることに安心して、
“その人が笑顔で話すこの人も、安心な人”と
保育士や祖父母や近所の人へと、安心の輪を広げます。

こどもの安心の輪は、ママの輪の上です。

ママと離れるときは、心にママの姿を置いて
ママのいない場所でがんばります。
でも、限界があります。
すぐに心細くなります。
勇気が減り、涙もろく うらぶれます。

生活場面が広がると、ママ一人じゃ足りないのです。
愛着がもてる人、大募集。
100人のママとは言いませんが、体調不良も考慮して、
家でも、外でも ママのスペアがほしいところです。
その場、その場で 困ったときには、誰かよろしくね。

子どもの心に愛着を作り、人間への信頼を育てることが、
人生という長い道のりの 第一歩になります。
ここで躓くと、後でのリカバリーが相当に難しい。
三つ子の魂百まで、の理由です。

躾は愛着のあとで。
赤ちゃんにはムリですよ。
躾というより『マナー教育』と考えて、虐待からは全力で離れてくださいね。

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by Taseirap | 2019-07-16 07:30 | こどもたち | Comments(0)

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