2019年 12月 19日 ( 1 )

家庭内で敬語を

❰今日も長文/お時間があるときに

私は かなり前ですが、
進学塾で文系講師をしていました。

小・中学生に国語を教えていたときに、
敬語が分からない子が多くて
“です。ます。”の丁寧語はまだ良いのですが、
尊敬語と謙譲語が アウト。

人と人との上下関係からして、
普通の子どもには苦しいようでした。
そんな他の子を尻目に、
めちゃくちゃできる子どももいて、
この差は何かしら?

同僚に尋ねると
「親の差よ。」
「!?」
「家庭内に敬語がない生活をずっとしてきた子どもに、
いきなり分かれっちゅうほうがムリよ。」

保護者懇談でも、ご相談に対して
「ご家庭のなかで、敬語に触れる機会を増やしてください。」
と先輩が伝えていました。
受験前の付け焼き刃もいいところですが、
仕方ない 合格のためだ。
夫婦間、ご近所の人、学校の先生、習い事関係。
盛大に遣って 聞かせましょう。
意外と受験には 間に合うもの。
さすが子ども!

先日 小笠原流の子育ての本を読んだら、
『年長者を敬う』の一文。
それで、先のことを ふと思い出した次第です。

ご本によると、
“家庭において1番は お父さん。
子どもより、大人が上。
朝の挨拶も、目下の子どもが先に発声すること。
挨拶は目下から先にする。”

年上なら、目上。
役職が上なら、目上。
お客様なら、目上。

“子どもが話しかけてきても、
大人同士が話しているときは、
「今はお父さんとお話し中です。後にしてね。」
と 伝えて、後でしっかり聞く。”
だそうです。

大変失礼な感想でしょうが、
子犬の育て方に近いものがありますね。
『待て!』
ができないとダメだよね。
生き物、特に集団で暮らすものには、
序列と秩序が日々の心の安定にもなります。

うちの厳しい方の祖母(明治生まれ)も
同じことを言っていた。
もし 生きていたら、
「上から目線は当たり前。上だから。
己を勘違いしません。」
と言うだろうな~。

ですが、なんでしょう。
いくらか 隔世の感があります。
儒教の教えは 武家社会の名残でもありますが、
伝統を守るのも大変そうです。
子犬の躾方式が、まるで合わない子どももいます。

年長者という感覚は、現代社会から
消えつつあるように思われます。
私とて、年齢だけ上の能力の無い人の
言うことを聞くのは、いやです~。
年齢に関係なく、尊敬ポイントがある人が好きです。

現代の男女平等な世の中の
一般家庭において、
個の尊厳と男女の本質的な差異、
協力して暮らしを営む大切さを
子どもに教える …とすると、
『愛』
を教える方が スムーズな気がします。

(仕事関係なら『信頼』でしょうか?
『愛』なんて言われたら、ギョギョッですわ。)

愛は能力主義ではなく、
哲学としては 難解でありますが、
日々の暮らしでナチュラルに実感できたら
子育ても受験も楽勝かもしれません。
好きだから大事にする。
それだけで 子どもは理解するので。


家庭内で敬語を_c0325278_08090872.jpg

師走の酒蔵では 蒸し米の甘いかおり
酒都の冬景色





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by Taseirap | 2019-12-19 07:30 | こどもたち | Comments(0)

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